「母親」であるということの意味を、これほどまで重く深く視聴者に問いかけてきたドラマがあったでしょうか?
このドラマには、さまざまなワケありの母親たちが登場します…
そして今回は、怜南の生みの母親・仁美(尾野真千子)が、なぜ虐待するに至ったかが、丁寧に描かれました…
日本テレビ 水曜21時
「Mother」第8話
主演―松雪泰子
脚本―坂元裕二
演出―長沼誠
仁美は決して最初から娘を虐待するような非情な母親だったわけではなく…
夫と死別(あとで生きてるシーンがあったので、死んだってことにしただけらしい…)してからは、
シングルマザーとして生きていくことに…。
仕事もやり…
子育てもやり…
と懸命な日々。
しかし、ちゃんとやってるつもりでも、しつけができていなかったりして…
世間からは母子家庭だから…という目で見られるのです。
優しかった仁美は、怜南が粗相をするとデコピンをするようになり、
若い恋人が同棲するようになってからは、
怜南を置いて旅行に行ってしまったり…
怜南へのその男の虐待にきづきながら容認してしまったり…
夜、トイレに起きた怜南が仁美に泣きながら「助けて…」と訴えかけるシーンは胸がしめつけられました。
お母さんが好きな人だし、お母さんが幸せなら…と虐待に耐えてきた怜南が、たまらずもらした本音。
仁美は怜南を抱いて逃げ出し、自殺を図りますが、死ぬことはできません…
そして、怜南の母親であることを放棄したように、ますます仁美は怜南にかまわなくなり、遂にはゴミ袋に入れて捨ててしまうのです…
細かにディテールが描かれ、また尾野真千子が迫真の演技で演じたので、仁美の変貌が説得力のあるものになりました。
しかし、仁美の行為は決して許されものではなく…
あつかましくも、今でもママが好きでしょ?と迫る仁美に、
怜南は好きでも嫌いでもない…と言います。
なぜなら怜南はもう天国に行ってしまって、自分は継美だから…
あなたは私のママじゃないから…
これは仁美にダメージを与えました…
そう言われたら…どうにもなりません…
(_´Д`)ノ~~
怜南は、仁美を切り捨てたのです。
幼い少女が下すにはあまりに酷な決断…
仁美が出ていったあと、それでも無理して微笑む怜南に、奈緒(松雪泰子)は「泣いていいのよ…」と優しく言い…
堰を切ったように、怜南は号泣します…
いやぁ~
またまた芦田愛菜の名演に完全にKOされました…
結局、室蘭に戻った仁美は、警察に娘は誘拐された…とチクってました…
自分への虐待疑惑をそらすために…
どこまで身勝手な女なんでしょう…
今回の評価は…
ちなみに視聴率は…
14.0%
(前週比1.6%)
番組最高視聴率を更新しました。
この勢いで15%超えまで行って欲しいですね。
(^-^)b