キムタク主演の月9だからと、とにかく豪華にキャストをそろえようと集めたはいいのですが…
ヒロインが3人もいて、誰に肩入れして見ていいのか、ずっと中途半端で、それが恋愛ドラマとしての失敗を招きました。
フジテレビ 月曜21時
「月の恋人」最終回
主演―木村拓哉
脚本―浅野妙子
演出―石井祐介(前編)
西谷弘(後編)
終わってみればリン・チーリンに振り回されたドラマだったな…ということ。
なまじ「レッドクリフ」に出たスター女優をお招きしたものだから、立てて作らなければならず、
キムタク以下まわりは皆、気を使いながら演技をしてしまった感じ。
だから最終回もリン・チーリンとのからみが少ない分、キムタクも篠原涼子も松田翔太ものびのびとやっていたし、出番が増えた北川景子も本来の北川らしい演技をしていました。
そうなんです…
リン・チーリンは要らなかったんだ、4人のドラマで良かったんじゃないか…
と分からせてくれる最終回でした。
だからと言って2時間以上見せられても、ツラいものがありましたけどね。
社長を解任されて、一から家具作りを始めた蓮介が、人間らしさを取り戻すように、キムタクの演技もラフなスタイルでイキイキして見えました。
何か呪縛から解放されたみたいに…
まぁ篠原涼子と落ち着くという、ひねりのないラストで、あ~あ、やれやれと脱力感だけが残りましたが。
今回の評価は…
ちなみに視聴率は…
16.2%
(前週比1.8%)
でした。
全8回平均 16.8%
最高 ♯1 22.4%
最低 ♯6 13.4%
20%を超えたのは結局、初回だけ。キムタク主演で平均20%を割ったのは、皮肉にも篠原涼子も出ていた「ギフト」以来となりました。
しかし、この内容で平均16%なんて…
キムタクへの批判が多かったようですが、まだまだ視聴者はキムタクに寛大ですね…
総評はこれまで書いてきたことの繰り返しになるだけなので略します。
ただこの作品がキムタクドラマのターニングポイントになるだろうこと。
それと他局に比べて、キャストばかり豪華で内容の劣った作品を作ったフジテレビに猛省を求めたいこと。
だけ書いておきます。
フジテレビさん、そろそろ考えを改めてくださいね!