坂本龍馬が歴史にその名を残した偉業、薩長同盟の仲立ち。
いよいよそこへ向かって大きく動き始めました。
今回は自分のやるべきことは犬猿の仲の薩摩と長州の手を結ばせることだと悟るまでが描かれ、ダイナミックな回でした。
NHK 日曜20時
「龍馬伝」第30話
主演―福山雅治
脚本―福田靖
演出―渡辺一貴
脱藩し、長州藩に加わりさまざまな戦いを共にしてきた池(桐谷健太)の案内で、再び高杉晋作(伊勢谷友介)と会う龍馬。
幕府に楯突き、独立すると表明した長州藩はあくまで戦いぬく覚悟でした。
攘夷運動に積極的だった長州は決して保守的なわけではなく、
のちの伊藤博文や井上馨をイギリスへ留学させ、その文明の進み具合を見させたり、
高杉も上海で外人に好きにされてる中国人を直に見て来ていたり、
諸外国の言いなりになっている幕府に危機感を持つには、それなりの見識があってのことだと、龍馬は知るのです。
前回同様、眼光鋭い伊勢谷の高杉の演技には迫力があり…魅力的でした。
この人の演じる信長が見たくなりました。
それにひきかえ、龍馬はどこかまだ頼りなげで…(汗)
金を工面するために長次郎(大泉洋)の提案するカステラ作りに励んだりします。
しかし、それにも金は必要で豪商の小曽根(本田博太郎)に頼むと、小曽根と麻雀をしていたやはり豪商の大浦慶(余貴美子)が龍馬に興味を持ち金を渡されました。
伊勢谷や蒼井優に次いで新登場の余さんが、一癖ある女傑を演じていて迫力があります。
この余さんといい、長崎奉行のスパイで隠れキリシタンの芸妓という複雑なキャラのお元を演じる蒼井優といい、
その存在が放つオーラが強く、福山雅治はやや押され気味。
やたら大声を張り上げるワンパターン演技は減って、今回など西郷(高橋克実)を説得するシーンなど、抑えた調子で迫っていて進歩が見られました。
次回は更に演技巧者の上川隆也が中岡慎太郎役で加わるので…
福山はますますうかうかしてはいられません。
今回の評価は…
高知城下に新居ができた岩崎家の面々には笑いましたね。
大河ドラマでオナラがオチって…(笑)