思いつめると人は…福山雅治「龍馬伝」第35話 | 連ドラについてじっくり語るブログ

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客観的に見れば、人間ってのはとかく愚かな行動をとってしまうもので…





特に若気の至りと言って、血気盛んな若い時はなおさらで、今回もそんな悲劇でした。





NHK 日曜20時
「龍馬伝」第35話



主演―福山雅治
脚本―福田靖
演出―真鍋斎





長次郎(大泉洋)は元々商家の出であるための商才と、操練所で得た知識を武器に、





一筋縄ではいかない英国商人グラバーと渡り合い、長州のための軍艦、武器調達に成功します。





みんなに誉められ得意になる長次郎。





しかし、亀山社中がその船を活用できることを、独断で契約に盛り込んだためにそれが波紋を呼んでしまいます。





長州にしてみれば、購入に莫大な金を出しているのですから怒るのも無理ないんですが…





薩摩と長州が手を結ぶ好材料にしたい龍馬は、長州の言い分を聞かざるをえません。





出る杭は打たれる…というか、
余計なことしやがって…とか、
亀山社中は私利私欲に走らんのだ…とか、





手のひらを返したように、仲間になじられ、長次郎は孤立してしまいます…





ちょっとこのへんが唐突というか、
長次郎を侍と認めてない仲間たちの考えをもっと丁寧に描いておくべきだったのに…とは感じました。





仲間のために良かれと思ってしたことが受け入れられず、いたたまれなくなった長次郎は、イギリスに留学したい思いが募り…





グラバーに頼んで密航しようとします。





しかし、悪天候で船は出ず密航を企てたことが発覚。仲間に迷惑が及んではならないと長次郎は切腹して果てます。





今回は大泉洋が終始神妙に演じていて、なんともいえず哀しげな表情を見せました。





変に浮かれたおとぼけ演技より、この人のこういう抑えた演技を私めは買っています。





ただ、これからいよいよ薩摩と長州の話し合いの詰めに向かわなければならないという大事な時に、





軽々しく龍馬が長崎に戻ってくるのは疑問でした。





自分がそばにいてやれなかったことを、後から聞いて悔やむでいいはず…





どうもこのドラマのスタッフは人間らしい龍馬を出そうとするあまり、過剰なことをしてしまう傾向がありますね。





今回の評価は…7





それにしても伊勢谷友介の高杉晋作は魅力的ですね…
龍馬がかすんでしまいます。