歯切れの良さが身上…米倉涼子「ナサケの女」第1話 | 連ドラについてじっくり語るブログ

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秋ドラマがほぼ出揃ったどころで初回視聴率のトップ3は「相棒」17.7%、「フリーター、家を買う」17.6%、そしてこの「ナサケの女」17.6%。





それぞれなるほどと思わせる理由がありますが、このドラマの場合、米倉涼子がマルサの女を演じるという期待感だろうと思います。




テレビ朝日 木曜21時
「ナサケの女~国税局査察部」第1話



主演…米倉涼子
脚本…中園ミホ
演出…松田秀知



「黒革の手帖」をヒットさせて以来、内山聖子P、松田Dで数々の作品を出してきたこの枠。





米倉にとってはホームグラウンドというべき枠。
固定ファンもついているのでしょう。





特に宝塚の男役トップの人気に似た同性からの憧れ的なものが強いという点では、天海祐希や篠原涼子と似たところがあります。





特に今回、篠原涼子の「黄金の豚」とは、会計検査庁と国税局の差こそあれ、かなりのキャラかぶりで…





つい比較してしまいます。私めとしては、「黄金の豚」の記事でも書きましたが、詐欺師が突如スカウトされるというのは無理を感じたので、地方で凄腕だったのを買われて査察部に抜擢されるこちらの方が、すんなりとは見られました。





タイトルの「ナサケの女」というのは査察部でも調査をする部門とガサ入れして検挙する部門に分かれていて、その調査する情報部門の「情」からきています。




とはいえ、面白いのは脱税する側と暴く側のバトルで、ガサ入れで隠し通帳や、印鑑が出てくるのは、映画「マルサの女」と変わりありません。





まぁ、つい見てしまうんですね~ざまあみろって感じで。





米倉涼子って女優は決して演技は上手くなくて、キャラに合う役かどうかって人ですが、この役はハマリです。のびのび演じてる…





また引き立て役的に、まわりに柳葉、塚本、泉谷、勝村、瀬戸といろんなタイプの男優を揃えましたね…
鈴木浩介や小市慢太郎、夕輝壽太なんかもいるし…





中でも武田鉄矢演じる鉄子ママとのからみは、実際米倉自身が二丁目あたりで交わしている会話のようで、やけにリアル。





おかまにまでなっちゃうと武田鉄矢の説教くささや嫌みも気にならず、今後楽しみなシーンになりそうです…





今回の評価は…7





歯切れいいテンポなので、ボーっとして見るにはもってこいのドラマです。