バランスのとれた秀作…「フリーター、家を買う」 | 連ドラについてじっくり語るブログ

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秋ドラマの中で質の高さでいったら間違いなく3本の指に入るのがこの作品。





どこが良いかといえば、バランスが良いんですね…。




キャスト、脚本、演出のどれもが高水準を保っていて破綻がない…





特に主演二宮和也の自然体演技と、何気ない場面に人生の深さを感じさせる橋部敦子の脚本が光ってます。




フジテレビ 火曜21時
「フリーター、家を買う」第2話



主演…二宮和也
脚本…橋部敦子
演出…河野圭太





母親(浅野温子)がうつ病になり、工事現場のバイトで働きながら定職を探す主人公誠治(二宮和也)。





相変わらず父親(竹中直人)とはいがみあってばかり…お前のせいで母さんはああなったんだと言い切ってしまう…
この父親は威張ってばかりで、まるっきり器の小さい人物。竹中直人が巧みにそんなオヤジを演じています。





二宮和也という役者は以前にも書いたかもしれませんが、リアクション演技の巧みな人なので、相手の演技を柔軟に受けとめて、それにリアクションする…





このあたりまえのようなことを実に自然に、かつスムーズに行う…んです。
それが二宮和也のすごさで、そのリアクションでその役の人物らしさを描き出すのです。





今回も、工事現場で働きながら、淡々とトラブルをのりこえ工事を予定通りで終わらせた彼らに感銘を受けるシーン。





ここは脚本もいいんですが、一時は引きこもりで、世間と遮断しようとしていた誠治に生きるパワーが宿っていくさまを、繊細に演じて見事でした。





主人公がどう変わっていくか…
そこを楽しめば良さそうです。





また、今回で母親がうつになった原因は、隣の奥さん(坂口良子)の嫌がらせもからんでいるらしいことも分かりました。





分別したペットボトルのゴミ袋にビンを入れ、突き返す…
セコいけどいや~な嫌がらせです。
坂口良子が不気味です。




今回の評価は…7