アナクロ要素を現代の学園ドラマに取り入れて、ユニークなものにしていることは、前回の記事でも書きましたが…
今回もいろんな要素が入っており…
日本テレビ 土曜21時
「Q10」第4話
主演…佐藤健
脚本…木皿泉
演出…狩山俊輔
今回、まず驚いたのはロボットのQ10(前田敦子)がしゃべりが上手くなりたくて落語を聞いて勉強。口調が落語のべらんめぇ口調になってしまったこと。
「お日さまはついてきても米粒は努力しなきゃあ、ついてきやせんぜ…」
なんてことをズバッと言ったりするんです。
ロボットに落語の文句をしゃべらせる…という発想に感心しました。
なるほど、この前田敦子という女優さんは力のある子なんだな…とだんだん分かってきました。
涙をポロっと流す無表情にはドキッとしました。
Q10に翻弄されながら、あくまで自然体で困ったり、努力する佐藤健の演技が、ますます磨きがかかっています。
引きこもりの月子(福田麻由子)の話す暗黒エネルギーと素粒子の話も、わかるようなわからないような話でしたが…
「どうせ…」って諦めないで、頑張ってみようよ…
というメッセージはじんわりと伝わってきました。
校長(小野武彦)が、借金抱えて両親が家に寄りつかなくなった藤丘(柄本時生)の家で、カレーを作ってあげるシーンはいいシーンでした。
こんなことまでしてくれる校長なんて、そうはいませんよね。
志望届けにナースと書いてロック歌手になりたいと言う民子(蓮佛美沙子)の話をまじめにすんなり受け止め、なりたいものになれ…と言う小川(田中裕二)も良かったです…
心優しい人ばかりが出てくるホント癒されるドラマです…
大人になると「どうせ…」が増えていきますからね…
今回の評価は…
今回の一番の笑いポイント…
息子のアルバムを見る小川の母親(白石加代子)の一言。
「あの子は小学5年がピークだったわね…
あとは下がる一方…」
うーん
おかしく切ないセリフです。
出だしのシーンに流れていたのは中原中也の詩だそうで…
中原中也を持ってきますか~って感じです…