ハイビジョンは女優泣かせです。容赦なく小じわや肌の衰えなどを映し出してしまいますから…
ところが、この大河ドラマ、実年齢より若い役をやらせることやらせること!
NHK 日曜20時
「江~姫たちの戦国~」
主演…上野樹里
脚本…田渕久美子
演出…伊勢田雅也
まず何歳くらいを演じているのか恐らく10代前半くらいの浅井3姉妹が登場。
長女茶々役の宮沢りえは既に風格がある上に、若干のやつれもありお姫さまにはかなりつらい状態。
饅頭をめぐって争う次女初(水川あさみ)と三女江(上野樹里)も、この2人だとつい「のだめ」を思い出し幼い姫さまにはとても見えない…
更に時代がさかのぼり、彼女たちの母、お市(鈴木保奈美)の話になると、いくら鈴木保奈美が美しさを保っていても20代のお姫さまにはどう見ても苦しい。
相手の浅井長政の時任三郎も懸命に若作りして演じてましたが、初々しい20代の夫婦にはきつかった…
なぜ、こう年配の人をそろえたのか…大して年齢の変わらない信長、秀吉、家康を豊川悦司、岸谷五朗、北大路欣也って…
家康が立派に見えすぎでしょう…
しかもなんで明智光秀が市村正親!?これも老けすぎ。
どんなキャスティング?
とその統一性の無さに唖然…
しかも、割とよく知られている長政の息子万福丸の存在を抹殺してしまうとは、相変わらず脚本の田渕久美子、大胆なことをやってのけます。
落城も近いからとお腹の子を堕ろそうとするお市にも驚きましたが、妹を刺して自分も死ぬと母を諫める茶々(芦田愛菜)にも驚きました…
今回の大河は随所にこんなサプライズが待ち受けていそうです。
何でも歴史の通説どおりに作ればいいとは言いませんが、やるならほどほどに…
脚本家が熱心に口説いて実現しただけあって、豊川悦司がやけに魅力的な信長になっています。
今回の評価は…