今思えば初回のスペシャルがすごすぎましたね…
あれで気分が盛り上がりすぎたので、それに続く第2話、第3話がどうしても見劣りしてしまう…
今回などもしっかり作られてはいるんですが…
TBS 日曜21時
「JIN-仁-」第3話
主演…大沢たかお
脚本…森下佳子
演出…平川雄一朗
先を急ぐからかやけに急展開な回でもありましたね…
和宮毒殺未遂で嫌疑をかけられ小伝馬町の大牢に入れられた仁(大沢たかお)。命のツルと呼ばれる牢名主(宇梶剛士)への献上金がなかったので、ひどい目にあい殺されかけます。
ところが牢名主の耳に虫が入り苦しみだし、仁がそれを救います。
何者かが命のツルを入れてくれ危険はまぬがれた仁、しかしまた牢名主の命令でやられそうになると、今度は他の平囚人たちが命を救ってくれた先生に対して酷い…もう人殺しはイヤだと決起。
その争いの中で胸を叩かれた牢名主はまた意識不明に…またも仁に救われます。
これで牢内の待遇は良くなった仁、しかし取り調べの拷問は厳しくなる一方で…
そんな中、今回の取り調べをしている医学館の多紀(相島一之)が(なぜか…)茶碗に砒素が入っていたのでは…と茶碗探しをすすめ、見つけ出して仁の嫌疑は晴れます。
真犯人は前シリーズで仁に恥をかかされた医師でした。こいつ今後も何かやりそうです。
多紀のところに戻ろうとする玄孝(佐藤二朗)を仁は、多紀にお礼を言いにきて、あわせて玄孝をまたこちらに…とお願いします。
ここまでが一切ムダのないテンポでトントン進んでいきます。
しかもその合間や後に龍馬(内野聖陽)や野風(中谷美紀)のエピソードもはさまってくるのですから…
そして今回のクライマックスは仁が咲(綾瀬はるか)に一緒になってほしいと告白するところ。
嬉しい気持ちをグッとこらえ、咲は外国人の妻になった野風や未来での仁の恋人の未来(中谷の2役)のことを思い、
「自分だけ幸せになるわけにはまいりませぬ」
と断ってしまいます。
切ない…
綾瀬はるかの毅然とした中に秘めた憂いが、実に良かった…
前シリーズより更に女優としての成長を感じました。
今回の評価は…
初回の後遺症は今回ぐらいまでで、次回あたりからは普通に見れるのではと思います。