サブストーリーの弊害…「生まれる。」第5話 | 連ドラについてじっくり語るブログ

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このドラマ、母親の高齢出産というテーマにしぼってじっくり描くで良かったと思うんですがね~





それだけでは不安だったのか、いろいろと盛り込みすぎて、それが逆に本筋の足を引っ張るようになってしまっています。





TBS 金曜22時
「生まれる。」第5話



主演…堀北真希
脚本…鈴木おさむ
演出…金子文紀





どうも不快で重苦しいムードをドラマに与えてしまっている第一の要因は、長男太一をめぐる2つのエピソード。





1つは実の父親(斎藤歩)が頻繁に現れては金をせびるようになり、遂に今回はヤバい借金500万の肩代わりまできたろうとムロツヨシに要求されてしまう話。





そんなことする必要ないのに、パン屋のお母さんがどうなってもいいのか…と脅しまでかけられてしまうのです…





ここまでやってしまうと大げさすぎてというか、非現実的なお芝居の世界になって、せっかく高齢出産のテーマを丁寧にリアルに描いているのに…





違和感が出てしまうんですね…





もう1つは、会社の先輩カップルの産むの堕ろせの話にも巻き込まれてて、デザインをパクったサイテーな先輩をついにボコボコに殴ってしまう話…





こっちの話もなんだかな~で、1人で抱え込んでしまっている太一に、あまり同情が持てないんですね…





やり場のない閉塞感が、ドラマに息苦しさだけを与えてしまっている…演じている大倉忠義が悪いわけではないんですが…





これは脚本家の計算違いです…ここまで本筋と遊離してしまうとは思ってなかったのでしょう。





そういう意味では次女美子(竹富聖花)のいじめも同じで、不快な気分しか与えないエピソードになってしまっています。





せっかく今回はダウン症をテーマに、丁寧に説明を加え、ラストは絵本「ママへ早めのラブレター」で感動させてくれたのに…





もったいない作品です…





今回の評価は…6