このドラマの良さ、それはデジタル化が進む現代で失いかけてるアナログな良さを感じさせてくれるところにあるのでは…と思います。
そんなことは知らなくて新鮮な思いで見る子供たちと、それを懐かしい思いで見る親たち…どちらにも受け入れられる仕組みになっているのです。
そのためにいろんな小道具的な物が用意されることが多く、今回で言えば、糸電話と手作りの金メダル。この2つがストーリーの中でうまく機能していました。
フジテレビ 日曜21時
「マルモのおきて」第9話
主演…阿部サダヲ、芦田愛菜
脚本…阿相クミコ
演出…城宝秀則
もう会わないでと頼んだはずなのに、どうしても気になり双子の身辺に近づく母(鶴田真由)。
薫(芦田愛菜)がトラックにはねられそうになり、水溜まりの水がはねて服が汚れた時も、
すぐに近づき、新たな服を買ってあげたり優しくしてあげるのです。
しかし、マルモ(阿部サダヲ)と友樹(鈴木福)は薫がいなくなったので、血相を変えて探し回ります。
結局、母が薫を連れてきて一同安堵するのですが、マルモは会わないって約束だったのにと母をなじり、
薫にももう会うなときつく言います。事情のわからない薫はなんで?と食い下がり、怒ったマルモは薫をどついてしまいます。
「マルモなんて大っキライ!」と薫は口をきいてくれなくなってしまいます。
2人を仲裁しようと努力する友樹。そこで出てくるのが昔懐かしい糸電話。
薫たちの部屋と居間をつないで、マルモと友樹がやりとりするのです。
許してもらう呪文をマルモに教える友樹が、なんともキュートでした。
今回は芦田愛菜が天才子役ぶりを改めて発揮。微妙な表情や声の変化でいともたやすく薫の心理を表現していました。恐るべき6歳です。
結局、くじらのオヤジさん(世良公則)のフォローや、マルモは一生懸命探してたよという友樹の言葉で、怒りが解けた薫は…
父の日のプレゼントとして、感謝のお手紙と、手作りの金メダルを作ってあげました。
ムックもなにげに銀メダルを首から下げてるのが笑いました。
お父さんでもお母さんでもないけど、マルモが大好き…って言葉が泣かせました。
この手作りなところがいいんですよね。
ほのぼのと泣ける良い回でした。
しかし、たまたま薫が、母との写真を見てしまい、バレてしまいます。
次回はムックとの別れなのか?
ムックはどうも双子の父親笹倉の魂が入ってそうなのですが…
今回の評価は…