このドラマ、実は一筋縄ではいかないということが、今回で明らかになった気がします。
少年が起こした殺人事件の加害者と被害者の家族双方のその後の苦しみを描く…ってだけの甘っちょろいものでは、どうもないようなんです。
フジテレビ 木曜22時
「それでも、生きてゆく」第4話
主演…瑛太
脚本…坂元裕二
演出…並木道子
これまでは加害者文哉(風間俊介)の妹双葉(満島ひかり)を通して、
被害者の家族たちが主に描かれましたが…今回は加害者の家族側にシフトチェンジ…
特に事件後、妻や娘たちを守るという理由で、文哉に会おうとも探そうともせず逃げてきた父の駿輔(時任三郎)の姿勢が問われました。
双葉には、逃げている人間は命より前に目が死ぬ…とまで陰で言われる駿輔。
かつて町に誘致された時計工場のトップで偉そうにしていたらしい駿輔が、屈辱にまみれながら過ごしてきた苦さと、文哉と向き合えなかった弱さを、時任がじっくりと演じ、見せてくれました。
洋貴(瑛太)に自分のオヤジはダメなオヤジだったけど、最期には覚悟を決めていた…そんなオヤジを尊敬している…自分は文哉を見つけたら殺す…
(このシーンの瑛太も凄かった!!)
と言われ、ようやく文哉を探し一緒に住む覚悟を決める駿輔。しかし、妻の隆美(風吹ジュン)は強硬に拒みます…人殺しとは住めない…と。
そして、言葉のはずみであの子は私の産んだ子じゃない!とまで口走ってしまいます…
(°Д°)な状態の双葉。
…じゅあ…私は?
母親のリアクション微妙~( 」´0`)」オーイ
私もか~い…
いきなりぐちゃぐちゃの状態になってしまいました…
だったら、2人は誰の産んだ子供なのか?
文哉が心が病んだのは、そこに理由があるのでは?
殺された亜季と双葉が遊んでた、野茂のマネを見せていた…というのは、もしや殺したのは双葉で文哉はかばったのでは?
と勘ぐりたくなる伏線です…
さらに…
文哉の関わった看護師が行方不明になっていたり…
彼氏が少年院で一緒だったらしく文哉の正体を知る、同じ果樹園に入ってきた新人(安藤サクラ)は、車で文哉にどこかへ夜連れて行かれ…
荷台にはスコップが…
って…怖~~
また、こういう時の風間俊介の無表情が不気味でたまりません…
心の闇をのぞかせる凄み…
若手でこれができるのは風間と森山未來くらい。
すごい実力の持ち主です。
さぁ~サスペンス色がにわかに高まってきました。
これは心して見なければ…
今回の評価は…