風間俊介が漂わせる凄み…「それでも、生きてゆく」 | 連ドラについてじっくり語るブログ

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祖母が入ってる老人ホームに身を寄せている双葉(満島ひかり)の前に現れた兄の文哉(風間俊介)。





文哉は双葉に実母の故郷である因島に行こうと誘うのですが…





フジテレビ 木曜22時
「それでも、生きてゆく」第6話



主演…瑛太
脚本…坂元裕二
演出…宮本理江子





一方で、洋貴(瑛太)と響子(大竹しのぶ)母子のもとには、双葉を探しに継母の隆美(風吹ジュン)、響子に謝罪に父の駿輔(時任三郎)がやって来ます。





この時の大竹しのぶの響子の対応が実にデリケートで、心の準備ができてない内に憎むべき相手に来られたら…こんな対応をしてしまうのか…というものでした。





考えてみれば響子は、加害者家族への憎しみで、ずっと業者に無言電話をかけさせ、人殺しの家族だと告発するビラを近所に配らせて、彼らを転々とさせ苦しめ続けてきた加害者でもあるわけです。





そんな相手についそうめんをゆで、出してもてなしてしまう響子…





とはいえ駿輔が謝罪を切り出すと、一々その言葉づかいに敏感に反応してしまい、遂には怒りが込み上げ拳を振り上げます…





微妙に揺らぐ響子の整理のつかない心境がうかがえました。





一方、カラオケボックスで一人歌っている双葉のもとへ行った洋貴は、双葉から文哉に会ったと聞くと、顔色が変わりどこにいる?と詰めよります。





ここの瑛太の一瞬の豹変は凄みがありました…
教えない双葉に「お疲れっす」と言って去るときの虚しさ…
所詮加害者と被害者の家族であるという立場が作る壁を感じさせました。





そして今回最大の見どころは…





一緒に因島へ旅立とうとする時、双葉が文哉に洋貴に会って謝ってと頼んだ途端に変貌してしまう風間俊介の狂気を帯びた演技。





なんでお前までそんなこと言うんだ…
あの子は生まれてこなければ良かった子なんだよ…





うわ~~反省してないんだ…こいつ…
でも、なぜ殺したんだろう?





追いすがる双葉を突き放し、文哉はまた農園に戻ってしまいます。





そして、戻ると文哉の通帳を盗んで金を引き出そうとした臼井(安藤サクラ)に、殺人者の正体を美岐(佐藤江梨子)にバラされてしまいます。





何気なく美岐の娘を抱っこしていたのですが、美岐が文哉から咄嗟に取り上げてしまいます。





文哉の無表情…
この男の中に渦巻く深い心の闇が次回以降明らかになっていくのでしょう…





今回の評価は…7