春ドラマの「名前をなくした女神」でも倉科カナの娘羅羅ちゃん役で、小悪魔的な憎らしさや母親に置いてきぼりにされる悲哀を演じていた谷花音ちゃん。
このドラマでは桜川先生(薬師丸ひろ子)の娘日向ちゃん役で、大人びた言動を堂々と演じており、
今回はそんな日向ちゃんがメインとも言える活躍をする回でした。
フジテレビ 月曜21時
「全開ガール」第6話
主演…新垣結衣
脚本…吉田智子
演出…星野和成
お母さんが忙しいのは承知している日向ちゃんは、保育園の発表会で「眠れる森の美女」をやることになっても、姫ではなく魔女役を引き受けます。
どうせ母親は来ないとわかっているからで、母親にはお姫様役をやるとウソをつきます。
更に部下の失敗の穴埋めで桜川は大阪に行くことになり…
日向は望んで若葉(新垣結衣)のボロアパートへ…
毎回、大人びたことを言う日向ちゃんと若葉のやりとりは面白いのですが、今回のこのあたりのくだりは秀逸でした。
自分は1人でも平気と強がっていながら、やはりお母さんと一緒に温もりを感じて寝たいんでしょう…
草太(錦戸亮)の家でビー太郎と4人、川の字に寝てる時は嬉しそうでした。
しかし翌朝、やっぱり母親が来れないとメールがあると日向はこんなのいらないと若葉が作った魔女の衣装を切り裂きます。
その姿を見て草太は日向を慰め、事務所に押しかけ桜川に日向ちゃんが欲しかったのは川の字で寝たりする温もりだったのでは…と説得し…発表会に来るよう頼みます、
錦戸亮得意の語り芸に薬師丸ひろ子もほだされます。
更にいざ桜川が現れると、今度は魔女役の自分を見られたくないと日向が逃げ出します。
ここでも草太が精一杯やってるのを見せるのが大事…お母さんにしっかり伝えよう…ちゃんと逃げずに向き合って…と日向を説得。
錦戸のソフトな説得話術が光りました。
日向ちゃんは魔女役をしっかり演じ、お母さんにいい笑顔を見せました。
今回洒落てるな…と思ったのは日向が草太に言われたことを、今度は日向が若葉に言って、若葉の背中を押すきっかけにしたこと。
若葉は自分が寝ている時に草太が好きですと言ってくれたことを思い出し…
自分も逃げずに草太に告白すると決意…
草太の店に向かうのですが…
ビー太郎の母親が現れ…
谷花音ちゃんの表情の豊かさやセリフのニュアンスへの理解力、今回改めて舌を巻きました。
ホント近頃の子役の演技力のレベルの高さには、恐れいってしまいます。
今回の評価は…
私め個人的には、ビー太郎役の高木星来くんの素朴な演技も好きなのですが…