高水準の演技バトル「それでも、生きてゆく」総評 | 連ドラについてじっくり語るブログ

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このドラマ、扱ったテーマについて論じると、それはそれで長くなってしまいますので、





それは他の方たちに書いていただくとして、私めはこのドラマのキャスト陣の素晴らしき演技についてのみ振り返って総評を書きたいと思います。





役者さんというのは、激しい競争社会ですから…負けず嫌いなところが人一倍強くなければいけません。





舞台や映画同様、ドラマにおいても名作では役者の中の誰かがいい演技を見せると、私も負けてはいられないと回りも相乗効果でいい演技を見せて…火花を散らすものです。





最近のよい例でいえば…



芦田愛菜と田中裕子にまわりが触発された「Mother」


大沢たかお、綾瀬はるか、内野聖陽、中谷美紀の4人がしのぎを削り、周りも彼らに劣らぬ名演を見せた「JIN-仁-」



が、あげられます。





それらにひけをとらず、端役に至るまで足を引っ張る役者が一人として登場しなかったという点では、近年にない高水準のキャスト陣でした。





まず主演の瑛太ですが、映画を主な活躍の場にしている瑛太にとって、TVドラマは彼の演技力をフルに稼働させるだけの演技を要求してこなかったように思います。





そんな瑛太が自分の友人に妹を殺された男を喜怒哀楽の振り幅大きく、それがわざとらしくなく真に迫った演技で見せてくれました。





久しぶりに文哉を見て、殺意むき出しで近づこうとするシーンの鬼気迫る表情は目にやきついています。





重苦しいシーンが続く中にも、満島ひかりとの毎回のようにあったギクシャクしたアドリブのようにリアルな会話は、飄々としたユーモアがあり、心なごませるものがありました。





映画ばかりか最近は舞台にも出演してきた瑛太の経験の豊かさが、十二分に活かされたドラマであったと思います。





まだまだ今回でも出しきれてないような瑛太の潜在能力の高さを改めて感じたドラマでした。
瑛太恐るべしです。





一方の満島ひかりは、これまで映画ては鮮烈な印象を残してきたのですが…





ドラマでは大した役をやらされてなかったので、見る前に一番の期待は彼女でした。





そして全部を見終わって、いや~満島ひかりを堪能しました!
彼女独特のはずしの演技が見事なまでに発揮されていました。





繊細な心の揺れをわずかな表情の変化や言葉の抑揚で表現するテクニックは、テクニックとも感じさせず…あまりにナチュラルで、彼女の天分、センスの高さを知りました。





風間俊介vs大竹しのぶ
風間俊介vs瑛太
と並んで風間俊介vs満島ひかりの殴りかかったシーンの凄まじさは強く印象に残りました。





長くなったので他のキャストはまた書きます。