実は夏ドラマNo.1…WOWOW「下町ロケット」 | 連ドラについてじっくり語るブログ

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WOWOWの加入者にしか見られないので記事をリアルタイムでは書かなかったのですが…
「バンドラ」や「空飛ぶタイヤ」「CO臓器移植コーディネーター」と並んでまたWOWOWで連続ドラマの傑作が生まれました。





WOWOW 日曜22時
「下町ロケット」全5話


主演…三上博史
脚本…前川洋一
演出…水谷俊之、鈴木浩介




原作は池井戸潤の直木賞受賞作品。私めも読むなりこれは絶対ドラマ化して欲しいと熱望した傑作。





案の定、20件以上の映像化の話が殺到したそうで、同じ原作者の「空飛ぶタイヤ」を放送したWOWOWが実績を買われ、映像化権を手にしたそうです。





WOWOWでは、もっと先で放送する予定だったのを、東日本大震災が起きたので被災者が勇気づけられるからとクランクインを急遽早めての放送となりました。





下町の町工場が大企業の横暴にひるまず、プライドを守るという痛感な話。私めはこの手の話が大好きなのです。





三上博史演じる主人公は元はロケットの研究者。打ち上げ失敗の責任を取らされ辞めてからは家業の町工場を継ぎ、事故の原因だったエンジンバルブに特化して研究…世界のトップレベルの製品を作りあげます。




そんな時、帝国重工という大企業がロケットを開発。しかし、自社製品だけでロケットを作りたいのに既に町工場がエンジンバルブの特許を取得し、そちらの方が優れていることが判明。




帝国重工側の責任者が渡部篤郎で、会社と交渉先との板挟みになりながらも、町工場のプライドをくみとりパートナーとなってロケット打ち上げ成功をめざします。





三上がまっすぐに夢に突き進むピュアさを見せ、渡部も芯の通った男を好演しました。





三上を支える経理や営業に光石研、小市慢太郎、池内博之、若い工員に綾野剛、いずれも堅実な演技…





町工場を苦しめる佐藤二朗や眞島秀和ら敵役もクセの強い演技で…、地味ながら適材適所のキャストが成功していました。





次々に襲いかかる苦難をクリアしていくさまをハラハラしながら見ていく全5話はダレ場がなく、爽快なラストまで楽しむことができました。
WOWOW加入者でない方はDVDでぜひご覧ください。





昨日から始まった「パンドラ3」も非常に楽しみです。