やっぱり同じ題材でも書く脚本家によって違ってくるんだな~というのを痛感させられる初回でした。
テレビ朝日 23時15分
「11人もいる!」第1話
主演…神木隆之介
脚本…宮藤官九郎
演出…片山修
単なる大家族の貧乏話だったらどうってことないドラマになりかねないところです。
大家族もののドキュメンタリーの方が、よっぽど面白いということにもなりうるわけで…
そこをクドカンはどうクドカンらしいひねりをきかせてくるか?…というのが、このドラマのポイントだったわけです。
なるほど、ドキュメンタリーが絶対できないところで特徴をつけてきたのが、才人クドカンらしい味付けになっています。
末っ子で一人だけ後妻(光浦靖子)との間の子供でもある才悟(加藤清史郎)にだけ、死んだ先妻(広末涼子)の幽霊が見えてしまう…というのがその仕掛け。
清史郎と広末のやりとりがクドカンらしいノリのセリフの応酬で、これがこのドラマの売りになりそうです。
清史郎くんにおっぱいをもみたいと言わせるあたりは、まさにクドカンワールドで笑いました!
優れたカメラマンなのに、仕事をしないでいるダメ父親を田辺誠一が飄々と演じていてはまり役です。
私お気に入りの佐藤二朗が借金苦の社長で、ニセ募金してるのとか、何とも言えない面白さでした。
今後どうからんで来るかが楽しみです。
今回の評価は…
神木隆之介の主役としての存在感が、もっと欲しいところではありますが…