7時ちょうどに来るミタ…「家政婦のミタ」第9話 | 連ドラについてじっくり語るブログ

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このドラマの脚本を書く遊川和彦のベテランらしい上手さを堪能できる回でしたね。





ポイントは阿須田家の家族が皆で朝7時ちょうどに来るミタ(松嶋菜々子)を時計を見ながら待つシーン。





それが今回効果的に3回繰り返されたんです。





日本テレビ 水曜22時
「家政婦のミタ」第9話



主演…松嶋菜々子
脚本…遊川和彦
演出…佐藤東弥





ミタが過去を洗いざらい告白し、お暇をいただきますと告げて出ていった翌朝、




阿須田家の親子はミタが来てくれるか半信半疑…
ミタは結局現れません。





恵一(長谷川博己)は晴海所長(白川由美)にもう一度、ミタに来て欲しいとかけあいに行きます。





その翌朝、また7時ちょうどにミタが来るか待つ一家。呼び鈴が鳴り、出てみると…





現れたのはミタはミタでも三田タミさんという人の良さそうな別の家政婦さん…(笑)





ミタは意地悪奥さん(佐藤仁美)のいるお隣りの家政婦として雇われます。





ここでも、業務命令とあれば何でも言うことを聞くミタ。





旦那の浮気を暴けと言われれば、尾行して証拠を見つけ…





キレた奥さんがウチの人も、この家も燃やしちゃって!…と言われれば、灯油をまいて火をつけようとします。





ホントにやるとは思ってなかった奥さんに「危なくてしょうがないから、世の中のためにアンタが死んだら?」と言われたら、灯油を頭からかぶります。





そこに阿須田家の子供たちが乱入。涙ながらに一人一人、その子らしい説得を試みます。





最後には恵一も来て、あなたのおかげでオレたちは立ち直ることができた…今度はオレたちがミタさんを助けたいんだ…と説得。





そうですよね、家族一人一人をミタはナイスアシストで立ち直らせてきたんです。





ミタに頬に一筋の涙…
しょぼん





そして、翌朝7時…





同じようにミタを待つ一家。
ビンポ~~ン





ドアを開けるとお断りしたはずの三田タミさん…
忘れたハンカチを取りに来たとか…





そして、
「外に灯ちゃん、いますよ」





ミタは外に立っていました。あくまで家政婦として、一緒に食事もしないし、笑いもしないが、それで良ければ…と戻ってきます。





微妙な表情の変化で穏やかになったミタ。
でも心の規制をゆるめてしまうと、夫と息子の幻影を見てしまうんですね…
切ない…





あと2回、この先どんな展開が待っているんでしょうか?
うらら(相武紗季)が恵一を好きって話はあまり興味がありませんが…(汗)





今回の評価は…7





今回は繰り返しを効果的に使う巧みな構成でした。





他にも毎回のようにカバンの中から、欲しいものをミタが出したり…





その時に言う
「あります…」や
「承知しました」
「それはあなたが考えることです」
「それは業務命令ですか?」





など、同じセリフを毎回のように言わせるあたりも、連続ドラマで視聴者をひきつけるテクニックで、ベテランらしい巧みさですね。