善と悪が混在する人間…「妖怪人間ベム」第9話 | 連ドラについてじっくり語るブログ

連ドラについてじっくり語るブログ

連続ドラマでこれは面白いという作品のみをマメにチェック!

その内容紹介、批評、さらにヒット分析など、あらゆる情報を連ドラ好きの方々のために提供するブログです。

今回は最終回を前にして、全体の印象としては地味な回ではありましたが…





このドラマの描きたかったテーマが明確に提示された回でした。





日本テレビ 土曜21時
「妖怪人間ベム」第9話


主演…亀梨和也
脚本…西田征史
演出…狩山俊輔





「あなたたちの兄弟なんです」と前回言っていた謎の男(柄本明)の正体。





博士(柄本2役)が作り出した「人間の素」が善と悪とに分離し、善の方がベムたちに、悪の方が博士の死体を借りて謎の男になったのです。





人間とは善と悪とが混在するもの、謎の男は人間の中にある悪の感情を解放させてきたのです。





そして、ベムたちが人間になるためには、悪の要素を受け入れないとなれない…とわかります。





人間の正義を信じて生きてきたベムがそれを受け入れるかが最終回ってわけですね。





いや~視聴者にこびずに、人間の深いところを描こうとするこのドラマのスタッフの志の高さはあっぱれですね。





視聴率が下降ぎみなのも分かる気がします。子供たちにはヘビーすぎる内容ですからね。





初回でも描かれた村でつまはじきにあう悲惨なエピソード…





長い年月、転々としてきた彼らの悲しみが改めて、胸を打ちました。





今回の評価は…7





どんなラストを迎えるか、今から楽しみです。