秋ドラマアカデミー賞、演技賞の最後は最優秀主演男優賞です。
こちらは松嶋菜々子の圧勝だった主演女優賞に比べて、しのぎを削る争いとなりました。
ノミネートされた4人は…
市原隼人
「ランナウェイ」
熱すぎるほど熱い演技は、よくモノマネもされてますが、この若さで市原隼人的演技を確立している感じ。
今回の役も市原ならではのシーンが多く、脚本の粗さを払拭する熱さでカバーしてました。
その熱さとは対照的な演技だったのが…
沢村一樹
「DOCTORS」
こちらは飄々としながら、実は笑顔の裏に周到な計算をするしたたかな医者を巧みに演じていました。
単なる正義漢でないところがユニークで、そこが後半薄れたのが残念でした。
ユニークな役に挑んだという意味では…
神木隆之介
「11人もいる!」
クドカンの脚本だけに単なるホームドラマの主人公とは異なるユニークなキャラクター設定。
これまであまりコメディの経験がない人ですが、面倒くさい複雑な性格をしっかりと演じ、笑いに結びつけていました。
饒舌な役を演じた神木とは対照的に、寡黙な主人公を演じたのが…
亀梨和也
「妖怪人間ベム」
妖怪人間として生きていかざるをえない切なさを表情とたたずまいで表現し、ニュアンスを伝える繊細な演技を見せました。
以上4人の中で最優秀主演男優賞に輝いたのは…
亀梨和也
「妖怪人間ベム」
亀梨自身のこれまでのキャリアの一つの結実でした。
低視聴率男優のレッテルを張られた時期もありましたが、この役とめぐり会って名誉挽回をする形となりました。
松嶋菜々子もそうですが作品との出会いが役者にとっては非常に重要ですね。
そんな運を招き寄せることも含めてスターとしての資質だと私めは思います。
いよいよ明日は秋ドラマの満足度ランキングと最優秀作品賞の発表です。