甘さを知った御曹司…「平清盛」第3話 | 連ドラについてじっくり語るブログ

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伊東四朗の怪物的な白河法皇が死んで出なくなってしまい、物足りなくなるかなと危惧しましたが、とんだ杞憂で…





もう一人の父忠盛役の中井貴一が平家の棟梁として、がっしりとドラマの太い柱になっていて安心して見ていられました。





NHK 日曜20時
「平清盛」第3話



主演…松山ケンイチ
脚本…藤本有紀
演出…渡辺一貴





どうせ自分は白拍子が生んだ平家の血を引かぬ人間なのだから…とすねた清盛は依然として無頼の日々。





自分一人でも生きていくと意気がっていました。





松山の清盛はダイナミックな荒々しい演技で、今回も暴れん坊ぶりを見せました。





しかし、自分が救ったつもりの民は救われたことにはなっていないと忠盛に厳しく叱責され、叔父忠正(豊原功補)には生みの息子家盛(大東駿介)よりお前を大切にしなければならない母宗子(和久井映見)の苦しみを思い、この家を出て行け…と言われ、
暴れん坊でいられたのも、所詮守られていたからと思い知ります。





このシーン、中井、和久井、豊原、そして中村梅雀と手練れの役者が揃って、松山をがっちりと受け止め、いいシーンでした。





清盛はライバル義朝に、武士は王家の犬ではない…武士がいなければ王家は何もできないと思い知らせてやる…





最も強いのは源氏だ…平家の御曹司が情けないとわかって気分がいい…とせせら笑われます。





こうして清盛は一旦は断った鳥羽上皇(三上博史)を守る北面の武士となるのでした。





実力派が要所要所を引き締めてくれるので、去年のスカスカな大河とは違い、濃密な内容になっています。




今回の評価は…7