逮捕された弓成(本木雅弘)と三木(真木よう子)の検察での取り調べ、そして釈放…
国民の「知る権利」を盾に弓成擁護のキャンペーンをはり盛り上がった新聞業界…
しかし、起訴状で…って展開でした。
TBS 日曜21時
「運命の人」第4話
主演…本木雅弘
脚本…橋本裕志
演出…吉田健
あくまで強気を崩さない弓成、番宣の時にバラエティー番組で見せた素のモックン色は完全に消してのキャラ作り。
肩肘張って声も渋くしているのが作りすぎ…という声もありますが、こういう傲慢不遜な男がボロクソにされていくのが趣旨のドラマですから…
今のところは少々大げさでも、そのくらいにしておかないとダメでしょうね。
今回良かったのは担当弁護士(吹越満)に示唆されて、弓成に疑念を抱き敵がい心を芽生えさせていく三木の変化を真木よう子が巧みに演じたこと。
また、そう誘導してゆく吹越満が何ともひとクセある感じで絶妙でした。
このドラマ、細かいところまで目配りのきいたキャスティングがされていて、
今回だと留置される弓成の体を調べる看守役の森下能幸のゲスさ、
弓成の家宅捜査に来る叩き上げ刑事役の山本龍二のふてぶてしさ。
他にもねちねち弓成を調べる検事役の水橋研二や、記者たちに文句を言いに来る販売局長役のでんでんや、
地味ながらも適材適所、いいキャスティングがされてるんですね。
もちろん松たか子、大森南朋、北大路欣也は言うまでもなく良いので、見ごたえがありすぎて見終わると、どっと疲れます。
検察の切り札は弓成が三木と密かに情を通じ、そこから脅すように機密を漏洩させたというスキャンダル方向への意図的な告発。
ここから一転、弓成が苦境に追い込まれていくようです。
いつもラストの盛り上がりが巧みで次回に期待を持たせる終わり方になっています。
今回の評価は…