あの女に負けたくないの…「運命の人」第7話 | 連ドラについてじっくり語るブログ

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弓成(本木雅弘)の裁判をめぐって昭子(真木よう子)と由里子(松たか子)の対決色が高まり、視聴率がはね上がったのも納得の見ごたえある回でした。





TBS 日曜21時
「運命の人」第7話



主演…本木雅弘
脚本…橋本裕志
演出…土井裕泰





これまであまりに古風な良妻賢母すぎて、イマイチ共感を持ちづらかった由里子ですが…





遂に牙をむいたというか、偽らざる心を見せました。




耐え難い法廷のやりとりを敢えて傍聴に行くのも、この裁判で無罪を勝ちとり夫を新聞記者に戻したい一心。





そのために昭子が弓成に贈ったネクタイを大野木弁護士(柳葉敏郎)に提供もするのです。





弓成に好意を持ったことなどないと言い張る昭子の証言を切り崩すために…





なんと精神的にタフな女性でしょう。
松の演技が光ります。





それなのに弓成は昭子も無罪にしてあげたい…なんて綺麗ごと言って…
男はどこまでもええ格好しいなんですよね。





もうちょっとというところで大野木はネクタイは使わず昭子を追及しきらなかったんです。
(柳葉のオレっていい演技してるでしょう?的な演技が私めは苦手です…)





どんな思いでそのネクタイを渡したか、心中を察すると昭子に負けたくない一心なんでしょうね。





昭子が好意を弓成に寄せなければ、家族がこんなツラい思いをすることはなかったんですから…





一方、昭子は彼女の告白記事を書きたくて接近する松中記者(眞島秀和)に、「松中さんは裏切りませんよね」なんて指からませて言ってしまうのでも分かるとおり…





弓成に裏切られた思いが強いんですね。夫との乾いた夫婦生活を続けてきて、やっと好意を寄せる人が現れたというのに…





その思いが強かった分、反動も大きくて、弓成をおとしめるためなら平気でウソもつくと割りきってしまっている…





そのへんの複雑な心理を真木が目の演技で巧みに見せて、こちらも松にひけをとらない凄みがありました。




裁判官の心証で第一審の判決は弓成が無罪、昭子は有罪。





次回は控訴審。
また見ごたえがありそうです。





しかし、こんなに堂々と佐藤栄作のノーベル平和賞批判をしちゃって、遺族は怒らないんだろうか…





北大路欣也が悪~い感じで演じてるけど…





今回の評価は…7