「セカンドバージン」では不倫、「蜜の味」では近親相姦を真っ正面から描いた脚本の大石静が、このドラマでは同性愛をしっかりと描こうとしていることが…今回見て思いました。
綾野剛の好演によって脚本家の秘かなたくらみは成功しています。
日本テレビ 水曜22時
「クレオパトラな女たち」第5話
主演…佐藤隆太
脚本…大石静
演出…岩本仁志
裕(綾野剛)の峯太郎(佐藤隆太)への思いは一方的であるがゆえに切ないわけで…
峯太郎は母親への憎しみからか女嫌いできましたが、だからと言って男を愛する同性愛者ではなく…
一方裕は都庁で働く公務員なので、当然職場でカミングアウトしているわけではなく…
峯太郎には同性愛者と知られてますが、拒まれるのが怖くて恋愛感情をぶつけられない…
おねェタレントのようにカミングアウトして堂々としている同性愛者はあくまで一部で、裕のような人が多いんでしょうね…世の中には。
興味本位でなくそのへんをナチュラルにリアルに描くのが大石静の狙いなんでしょう。
前回の市井先生(稲森いずみ)や今回の星田先生(芦名星)のように感情を爆発できるから女性はいいけど…
男はそうはいかない…
峯太郎の父親(山崎一)に聞かれ、峯太郎は女性を愛せますよ…と言って安心させたり…
雨で濡れて帰ってきた峯太郎にタオルを掛け、思いを爆発させそうになってためらったり…
綾野剛が非常にナイーブな演技で演じていて…
偏見なく裕を応援したくなります…
峯太郎と市井先生の仲は近づいていくようですが…
今回の評価は…