何も2時間スペシャルにしなくても良かったのに…
というのが初回の感想です。
前半は楽しめたんですけど、後半やはりクーナがどうのこうの
って話になったら、少々退屈になってしまいました。
フジテレビ 火曜22時
「ゴーイング マイ ホーム」第1話
主演…阿部寛
脚本・演出…是枝裕和
主人公良多のボサボサ頭にパジャマ姿での妻との会話から
始まったこのドラマ。
父親が倒れたってこと以外は、特に大きな展開もなく、
主人公をとりまく人々とのリアルな会話で、くすぐり笑いを
散りばめながら、淡々とゆるやかに進んでいきます。
それを退屈ととるか、ニヤニヤ笑いながら楽しむかで
大きく好き嫌いが分かれると思います。
私めは「最後から二番目の恋」の時の中井貴一のように、
情けない中年男のわびしさ、おかしさを楽しむことができました。
長身なのに、仕事でも家庭でも器の小ささを発揮するのが
なんとも阿部寛らしくて、絶妙の使い方だと感心しました。
ちっちゃい男を演じさせるといいんですよね…阿部は。
また、彼をとりまく面々がいずれも良くて…
自分の仕事優先でドライな妻(山口智子)
かつては先輩として尊敬していたらしいのに今はクールな目で
反面教師として見ている後輩(新井浩文)
小さい頃からと同じく弟をナメている身勝手な姉(YOU)
嫁のことが気に入らないらしく、チクチク嫌味を言う母(吉行和子)
他人の家のいざこざに首を突っ込みたがる隣人(バカリズム)
婿さん同然にこきつかわれている義理の兄(安田顕)
誰もかれもがリアルに個性的で、いかにもなことをサラリと口にします。
ただ、ヒット予想の時も書きましたが、良多の父親(夏八木勲)が
長野の片田舎になぜクーナを探しに行ったか?という謎は…
正直、あまり興味は持てず、そちらに関わる西田敏行や宮崎あおいは
残念ながら魅力的には見えなかったです…
こちらはなりゆきを見ないといけませんが…。
まぁ、そんな不満は差し引いても、楽しめた初回でした。
今回の評価は…7
保険証を忘れた…と繰り返す母や、
これは喪服じゃない…と繰り返す