秋ドラマの中で最も遅くにスタートしたこのドラマ。
万人にオススメできるという意味では今クールNo.1の作品です。
初回を見そびれた方はぜひ第2話からでもご覧ください。
フジテレビ 火曜21時
「遅咲きのヒマワリ~ボクの人生、リニューアル~」第1話
主演…生田斗真
脚本…橋部敦子
演出…石川淳一
このドラマがなぜオススメかを列記していきます。
1…映画主演で力を蓄えた生田斗真の好演
このドラマは男女7人の群像劇ではありますが、中心的存在の丈太郎を演じる生田斗真が、とにかく良いです。
「時分の花」という言葉がありますが、まさに今乗っていて勢いのある役者が放つ輝きがあります。
派遣切りにあって実家にも居場所がない男が、地域おこし協力隊に入るため四国高知の四万十へ。
お年寄りたちの世話をすることに…
高齢化の進む過疎地で外部から来た若者は歓迎されますが…という話。
初回早々に、へこむ出来事も起き、丈太郎の心の動きをナイーブに生田斗真が演じています。
2…真木よう子のふてくされヒロインが適役
生田斗真同様にいいのがヒロインかほり役の真木よう子。医療の最前線の東京で研究医をしていたのに、地元の病院の臨床医に戻されてしまい、ふてくされ状態の女性。
その鬱屈した感じが真木よう子にはピッタリで、香椎由宇演じる看護師彩花とのバトルは見ごたえがあります。
3…ただの田舎礼賛ではないリアリティ
このドラマの脚本、橋部敦子は草なぎ剛主演の「僕」シリーズ3部作や「フリーター、家を買う。」を書いた人で、シビアな現実をしっかり描くことに長けている脚本家です。
今回も、都会と違って田舎は良い所などと単純な描き方はせず、優しくすると厚かましく図にのって何でも頼むお年寄りや、寂しさから毎日一緒に食事することを強要するお年寄りが描かれていました。田舎には田舎の住みにくさがあることをちゃんと描いているのです。
4…7人が合唱するオープニングタイトルバック
このドラマのタイトルバックはユニーク。
「♪あなた~に会いたくて~会いたくて~」と主要キャスト7人が順に歌っていくというもので、意外にみな歌が上手いのと、このドラマのまっすぐな熱さが伝わるタイトルバックになっています。
あまり歌をちゃんと聞いたことのない生田斗真が、上手いのには感心しました。
以上4点から私めはこのドラマを評価します。ロスジェネと呼ばれる就職氷河期の若者たちをちゃんと描いた青春ドラマがあまり無いので、これがその傑作になることを期待します。
今回の評価は…
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