裏から操る吉本の周到さ…櫻井翔「家族ゲーム」 | 連ドラについてじっくり語るブログ

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このドラマを見ていると、すべては吉本(櫻井翔)が裏から操っていることなんだろう…と思えてしまう。




脚本、演出の巧さで吉本ワールドにいつしかはまってしまう自分を感じます。





フジテレビ 水曜22時
「家族ゲーム」第4話


主演…櫻井翔
脚本…武藤将吾
演出…佐藤祐市




茂之(浦上晟周)を自分の犬としつつ、傍目には仲良く信頼しあってるように見せている吉本。




今回は笑顔を取り戻しイキイキしている茂之を見て、慎一(神木隆之介)は嫉妬し孤独感を味わい、




さくらという女の子とデートする姿を見て、母の佳代子(鈴木保奈美)は同じそこで一茂(板尾創路)にプロポーズされたのを思い出し、一茂との仲を修復しかけます。





しかし、これらは吉本の思うツボ。
慎一が本心から相談することにしたサイトの管理人のマキは一茂の不倫相手の舞香(忽那汐里)と同一人物。





どちらも吉本が裏で操っているに違いありません。万引き写真という弱みを握られている慎一が、今後どう吉本に刃向かうのか…



父親同様にマキにはまってしまうのか、神木隆之介の虚無感漂う表情が実に良いです。




慎一を恫喝し、吉本が日本史にからませ、個性を失い同調して安心するものの目に見えない悪意が汚れ無き弱者を追い詰める…とまくし立てた長ゼリフはなかなかの迫力でした。




吉本はかつて学校の先生で救いを求めてきた生徒を相手にしてあげず、その子が死んだか何かみたいですね。




その過去をふまえ茂之を鍛えているのは分かりますが、毒牙が家族にも向いているのは何故なんでしょう?





一茂には不倫、慎一には万引きという爆弾がありますが、佳代子は株に手を出し始めました。




それも、一旦修復しかけたところで、一茂と舞香のキス写真を近所にバラまくという吉本の卑劣な手段で、佳代子の心が崩れてしまったからでした。





櫻井翔は回を追うごとに吉本になりきってきていて、櫻井翔なりの吉本像を作り上げています。



うわべだけの笑いのあとに見せるドヨ~んとした暗い目には、ゾッとするものがあります。




長年アイドルであることを演じてきたからこその凄みみたいなものなのか?
と勝手に憶測してしまいます。





そのへんを脚本と演出がうまく引き出してもいるんでしょうね。
レベルの高い作品です。





今回の評価は…7



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