心と向き合う刑事…「刑事のまなざし」第1話 | 連ドラについてじっくり語るブログ

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初回を見て視聴継続を即決めました。
単なる刑事ドラマはあまり見る気がしない私めでも、これは最終回まで見られそうです。




TBS 月曜21時
「刑事のまなざし」第1話


主演…椎名桔平
脚本…岩下悠子
演出…鈴木浩介




夫を亡くし看護師をしながら息子(野村周平)を育てた恵子(森口瑤子)は、




ろくでなしののDV男(山中聡)と内縁関係になり…




その男がアパートで放火殺人の被害者として発見され…





殺したのは息子の裕馬か、恵子かってことに…。
裕馬がまず自首し、その後恵子が…。




実は恵子が殺そうとしたのは裕馬で、睡眠薬を入れたオムライスをDV男の方が食べてしまった…というなんとも恐ろしい話。




このドラマはおそらく原作にならって、真相解明よりも元法務技官の中年新人刑事の主人公夏目が、事件関係者の心のありようを見つめ対峙する方に重きを置いています。




なので、夏目が恵子をじっと見据えて、恵子の真意に迫り、あなたは英明さんを殺し、裕馬くんの心も殺した…
と穏やかながらシビアな言葉をつきつけるシーンは胸に迫りました。





「相棒」を長く書いてきた岩下悠子の脚本も、そのへんのツボをよく押さえていたし、椎名桔平も目の演技に特にこだわりを見せ、異色な刑事ぶりを好演してました。





渋いながらも松重豊、要潤、北村有起哉らは世界観を崩さず脇を固めていて、唯一女刑事役の小野ゆり子(大森南朋)が気負いすぎで、気になったぐらいでした。





犯人役の森口瑤子は力演でしたが、更に良かったのは夏目が気遣って向き合った裕馬役の野村周平。





観月ありさと共演したNHK「天使のわけまえ」以来注目し続けている逸材で、今回も繊細かつスケールの大きい演技でひきつけられました。
ますます将来が楽しみです。何年か後には主演するでしょう。





今回の評価は…4




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