先に書いときますが、このドラマの良さは視聴者の好きずきが分かれるところにあります。
半沢直樹と違ってこのドラマの主人公古美門研介は万人受けする性格ではありませんから。
でも、そのエッジのきいたところや、世間の欺瞞を毒づき笑いにかえるひねくれ具合こそが、このドラマの魅力なのです。
フジテレビ 22時~23時24分
「リーガルハイ」第1話
主演…堺雅人
脚本…古沢良太
演出…石川淳一
結論から言いますと、心配したほどガッカリする点は多くなく、良さは失っていませんでした。
冒頭、「半沢直樹」を意識しての堺雅人のドアップから始まるなり、実は男関係が派手だったぶりっこアイドルを、ファンに代わって糾弾する長セリフ。
ここからして古美門節炸裂で待ってました!って感じでした。
ラストの「やられてなくなてもやり返す」「誰からかまわず八つ当たりだ!」のセリフにも笑いましたが、
半沢直樹のパロディもあまりやりすぎると、スタッフがはしゃいでるだけのことになるのでほどほどに…
とにかく半沢直樹の型にはめられがちな演技から解放され、堺雅人のはじけっぶりのスゴいこと、スゴいこと。
大いに楽しませてもらいましたが、こちらも悪ふざけにならないようご注意を…ってところ。
さて、新加入の面々。
まず、古美門が負けたショックで旅に出てしまう三木(生瀬勝久)に代わって、
古美門の商売敵になるのが、検事をやめ新たに法律事務所を立ち上げた羽生(岡田将生)。
天性の人たらしで、相手をたらしこむ爽やか青年役を、岡田将生がキラキラしながら演じています。
黛(新垣結衣)のことをひそかに好きな彼がどう敵対するのか、三木や沢地(小池栄子)が出なくなるのは寂しいですが、
古美門のひねくれ具合とは良い対比にはなりそうです。
初回だけのゲストかと思った死刑囚役の小雪と、大物検事役の松平健は今後もちょこちょこ出るようです。
小雪のいやらしさ全開の悪女ぶりは面白かったですが、松平健の醍醐はキャラ設定に無理があり、イマイチ面白みに欠けました。
出てくるとホッとする服部さん(里見浩太朗)の存在感、相変わらず青臭いが芯はしっかりしてる黛の健気ぶりは変わらずというか磨きを増していて、そこが続編の良さでもありました。
あまり度を越したり、新たに変えようとせず今後も楽しませてくれるよう願うばかりです。
今回の評価はこの先が出ることを祈っての…
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