長瀬智也の悪徳刑事ぶりの良さ…「クロコーチ」 | 連ドラについてじっくり語るブログ

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3このドラマ、たぶん視聴率的には厳しいことになっていくでしょうが、




私めは支持しますし、もっと多くの
人に見てもらえるようPRもしていきたいと思った作品でした。




TBS 金曜22時
「クロコーチ」第1話


主演…長瀬智也
脚本…いずみ吉紘
演出…渡瀬暁彦



出だしからグイグイと力技で見る者を引きずりこむような展開でした。




黒河内がホテルの1室に呼ばれて行くと郷田県議(石丸謙二郎)がホステスを殺してしまった後で、



泣きつかれて黒河内は郷田のアリバイを作り、
強盗のしわざに見せかけるよう現場を荒らします。




黒河内は政治家がらみの犯罪を扱う捜査二課の刑事で、政治家の弱みを握ってはそれをもみ消したりして、それをタネに金をゆすっている悪徳刑事。




何のためらいもなく事後処理をし、郷田を怪しむ捜査会議で、堂々と郷田をかばい潔白を証明してみせる…
その清々しいまでのワルぶりを、短髪で顔の肉付きもよくなった長瀬智也が、ふてぶてしく演じて、はまっています。




黒河内は実は2件の未解決事件を追っていて、そのいずれもに沢渡知事(渡部篤郎)がからんでいると睨んでおり、沢渡の秘書で真実を知る郷田から聞き出そうともくろんでいたのです。




さらに3億円事件の解明にも黒河内は執念を燃やしているらしく、そこにも沢渡がからんでいると思っているようなのです。




渡部篤郎がいかにも胡散臭い権力者を自在に演じていて、豪速球を投げ込むような長瀬智也の演技に対して、変化球でかわすような演技で、好対照になっています。




胡散臭いという意味では、県警の本部長(風間杜夫)以下、刑事部長(利重剛)も捜査一課長(小市慢太郎)も警務監察官(大地康雄)もみな怪しくて
、誰が悪者かが気になります。




ただ惜しむらくは、原作では男性である東大卒のキャリアで黒河内のお目付役をやらされる清家役の剛力彩芽。




10年分の事件記録をすべて記憶している清家の頭脳の凄みが、どうしても彼女からは伝わってこない…




やさぐれで真っ黒な黒河内についつい従わざるをえない清家の巻き込まれ感も、イマイチ面白みにならない。




「ビブリア古書堂…」の時に知性を感じさせる演技はキツいと証明済みで、またかという感じなのです。





岡田将生あたりが演じていてくれていたら…と思わずにはいられません。




沢渡が裏から手を回して、自殺を装い郷田が殺されたり、捜査一課の管理官(東幹久)や刑事(金子賢)が黒河内を殺しに来たり…



めちゃくちゃで、それを返り討ちにした黒河内が密かに2人の遺体を埋める…
なんだかエラいことになってますが、
毒をもって毒を制すみたいなことで、
ダークな世界観にひかれます。



黒河内の
「せ~いか~~い」という口癖を、「倍返し」みたいに決めゼリフにしたいみたいですが、さ~て流行りますかね。




今回の評価は…4


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