実に切ない父と子の絆…「刑事のまなざし」 | 連ドラについてじっくり語るブログ

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毎回心にしみる話を丁寧に作っているドラマですが、今回はとりわけ切ない話でした。




TBS 月曜21時
「刑事のまなざし」第4話


主演…椎名桔平
脚本…大石哲也
演出…吉田健



最初は本屋で7歳の少年(黒澤宏貴)がグラビアアイドルの写真集を万引きしてつかまるところから始まります。




なぜ少年はそんな物を?
しかも、そのグラドルは引退しその後ひき逃げで事故死してる…




少年は名前も親のことも何も話さず、親からいなくなったからと捜索願いも出ない…




元は少年鑑別所の法務技官だった夏目(椎名桔平)はその経験上から不審なものを感じ調べ始めます。




他の案件があるのに許してくれる、理解ある班長の菊池(要潤)

情報収集能力に長けたベテラン刑事の福森(松重豊)

心優しい心理カウンセラーの田辺(板谷由夏)

何かと一言多い紅一点の刑事安達(小野ゆり子)




夏目を取り巻く人々とのアンサンブルも良く、調査は進んでいきます。





名乗り出ない父親(吹越満)はなぜ名乗り出ないのか、何か良からぬ事情があるのではと思わせておいて、




実は血のつながりはないのに、死ぬ間際の妻に頼まれ、少年を亡き者にしようと狙う実の父親から守るために、

   



行方不明として別の女性に面倒を見てもらい、仕送りして育てていたことがわかります。




警察に呼び出され、少年と面通しをさせられる父親。あんな子は知らないの一点張り。




少年の方に聞いても、父親の意図をくんでか、知らないとしか言いません。



 

この対面シーン、「とんび」で吹石一恵の息子役をしていた黒澤宏貴くんの涙にうるんだ瞳にやられました。
何て健気な…と。




しらを切り続けた父親が警察署から離れてから号泣するのも無理からぬ演技でした。




このドラマの良さはただの事件の謎解きだけでなく、そこに人情味が加わる点で…




名前も変わり養護施設に入る少年と父親の絆が続くように、気配りしてあげる粋なはからいにぐっと来ましたし、




車に乗せられ去っていく少年を見送る父親を、少年が見つけ微笑むラストに救われた思いがしました。




ホントに良いドラマです。
視聴率が2ケタになって良かった!




今回の評価は…5に近い4








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