必要とされない主婦の転落…原田知世「紙の月」 | 連ドラについてじっくり語るブログ

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見終わると何か苦~いものが残るドラマですね。
原田知世見たさに見てみたら、なかなか見ごたえがありました。




NHK 火曜22時
「紙の月」第1話


主演…原田知世
脚本…篠崎絵里子
演出…黛りんたろう




原田知世もおばさんになったな~とか、
そういえば離婚したらしいな~とか、
はじめの宇宙は、中身より原田知世のことが気になってしまいましたが…





1億円を横領し海外へ逃亡した主婦がなぜそんなことをしてしまうに至ったかを紐解いていくらしいことが分かってくると…
おのずと引き込まれるものがありました。





ヒロインの梨花はそれなりに収入のある夫(光石研)と不自由のない暮らしをしながら、子どももいないことだし
と銀行でパートとして働いていて…




外見的には不満がなさそうに見えるのですが…




実は、自分が誰からも「必要とされてない」という心の渇きをずっと抱き続けていて、それが限界点近くにまで来ているのです。




「対岸の彼女」や「八日目の蝉」の作者でもある角田光代が原作で、その辺の女性心理を丁寧に描いているんでしょうが、脚本の篠崎絵里子もよく反映させていて、





子どものいない夫婦が子作りに関して交わす会話には、口にするのが原田知世だからということもあり、ドキリとさせられ、「女の業」みたいなドロリとしたものを感じました。





かつての向田邦子ドラマの感覚です。
品行方正な梨花が、顧客の金に手を出し、若い青年にのめり込んでいく…




その転落ぶり、次回が楽しみです。





今回の評価は…4



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