見ているのが辛くなりそうな…「僕のいた時間」 | 連ドラについてじっくり語るブログ

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冒頭は土砂降りの雨の中、既にALSが進行し始めた拓人(三浦春馬)が電動車椅子で傘もささず進む映像から始まりました。




この先、主人公はこうなってしまうんだなという印象づけをしたかったのでしょうが、この手の難病ものが苦手な視聴者をこの時点ではねてしまった可能性はありました。
両刃の剣だった気はします。



フジテレビ 水曜22時
「僕のいた時間」第1話


主演…三浦春馬
脚本…橋部敦子
演出…葉山裕記



最初に書いておくと私めは難病もののドラマは好きではありません。
特に日本テレビの24時間テレビの中でやるドラマなどは絶対見ない方なんです。




作品にもよりますが、どうです?可哀想でしょう?という感動や感傷の押し売りがどうも苦手なんです。




このドラマはどうかそうならないで欲しいと願っているのですが…。




今回は、病気よりむしろ、主人公拓人
の就活の厳しさを、やはり就活で苦しんでいる同じ大学の恵(多部未華子)との交流をまじえつつ描いていました。




病気ほどではないにせよ、こちらも内定を取れず、追い込まれていくさまが丁寧に描かれ、作品は重苦しくなっていきます。




一緒に就活していた親友(風間俊介)は先に内定を取り…
面接会場で一緒になった自分より試験に落ちまくっている学生(夕輝壽太)は自殺してしまい…




母親(原田美枝子)は病院長の父親(小市慢太郎)のあとを継ぐべく大学医学部を受験する弟(野村周平)に夢中。
弟は兄を小馬鹿にし、
父親は無名の会社に入るなら病院の事務をやる方がましと体面を気にするだけ…





追い込まれた拓人は、家具会社の面接で用意していた当たり障りのないコメントをやめ、偽らざる思いを正直に吐露します。





それが面接官の心をとらえて皮肉にも採用されるのですが、内定者の健康診断で病気が発覚するようです。




キャラクターを演じていた…と話す拓人の長いセリフは、脚本も良いし、三浦春馬の演技にもひきこまれました。




あと、自殺した学生の葬儀の帰り道、自分も恐怖心にかられ、つい恵にキスをしようと言ってしまうところの微妙な表情も、分かるな…と思えました。




拓人を名前で呼べず、「そっち」
と言ってしまう多部未華子が可愛らしかったですね。




三浦春馬と多部未華子が醸し出す空気はほんわかとして、冷え冷えした中の救いになっています。
二人の演技の相性は良いですね。




今回の評価は…4


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