1人で病気と向き合う拓人…「僕のいた時間」第3話 | 連ドラについてじっくり語るブログ

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今回は拓人(三浦春馬)がALSと診断され、恋人にも

家族にも打ち明けることができず、ALSであることを

受け入れるかどうかで悩み苦しむ…という回でした。





フジテレビ 水曜22時

「僕のいた時間」第3話



主演…三浦春馬

脚本…橋部敦子

演出…葉山裕記




今回、特に引き込まれたのは拓人とALS患者を多く

診てきた神経内科の谷本医師(吹越満)とのやりとりでした。





ALSだと宣告し今後の病状を説明するところ。

そして、病気を受け入れられず拓人が誤診ではと迫るところ。

2場面あったわけですが…





同じ橋部敦子脚本の「僕の生きる道」での草なぎ剛と医師役の

小日向文世とのやりとりを思い出させるような…





淡々としながら息詰まるシーンでした。

自分が呪わしい病気にかかり、明るい未来を奪われてしまったことを

受け止められない拓人の動揺を三浦春馬が繊細に演じれば、




吹越満は冷淡のように見えて、実は気遣い、青年の不運を不憫に

思いながらも決して甘い言葉や気休めは言わないという覚悟で向き合うさまを、

非常に豊かなニュアンスで演じていました。




誤診じゃないと認めざるをえず、どうせ俺なんかと自嘲的な言葉を残して

診察室から出て行く拓人に、ただ一言「お大事に…」としか言わない谷本。




今後、この2人がどんなやりとりを見せていくのか、ドラマの見どころに

なると確信しました。




親密さを増していく恋人の惠(多部未華子)にも、

自分に関心を示さない母(原田美枝子)や父(小市慢太郎)にも、

兄を軽蔑している弟(野村周平)にも親友(風間俊介)にも、

誰にも病気のことを明かすことができず、自分の胸の内だけにしまいこむ拓人。





母親が弟のために作った余り物の唐揚げを食べながら、涙し「助けて…」と

つぶやくシーンには胸を打たれました。





次回は、惠のためにも身を引くことになっていくようで、ますます切ないことに

なりそうです。






今回の評価は…4