大野智の適応力の高さ…「死神くん」第3話 | 連ドラについてじっくり語るブログ

連ドラについてじっくり語るブログ

連続ドラマでこれは面白いという作品のみをマメにチェック!

その内容紹介、批評、さらにヒット分析など、あらゆる情報を連ドラ好きの方々のために提供するブログです。

第1話は映画監督の中田秀夫が演出…
第2話はドラマディレクターの常廣丈太が演出。

前回の記事に書いたように、同じ脚本、主演でも演出のタイプが違うと、こうも違うんだという良い例でした。






見る人によって好みも分かれるのも興味深いものがありました。






私め的には、前回、前々回の中間ぐらいがいいなと思っていたら、今回はそんな感じではあったんですが…







テレビ朝日 金曜23時15分
「死神くん」第3話


主演…大野智
脚本…橋本裕志
演出…筧昌也




演出の筧昌也は映画もドラマもCMもPVもこなすマルチな演出家。





それが良くも悪くも出ている回で、見やすいけれど特別ひきつけるクセのようなものが演出にない回でした。






ただし、新たに登場した菅田将暉演じる悪魔の死神くん(大野智)とはまた違った、この世の者ならざるたたずまいの良さ、






ゲストの悪魔に魂を売ろうとする柄本時生の筋金入りのダメ男ぶりと、
死神くんに死を予告され、今まで病弱でできなかったことをやろうとする杉咲花のピュアな令嬢ぶり。





この3人がいずれも好演で、生きること、死ぬことを切なく深く考えさせる回となりました。






そして、彼らの演技をうまく邪魔せず引き立てる大野智の適応力の高さにも、改めて感心しました。






受けの演技というのは簡単なようで、なかなか難しいもので、演技の相性のようなものもありますし、






それが誰が来ても大丈夫のような懐の深さは、大したものだと思うのです。





死ぬ前に海が見たい…なんてアナクロな展開を今どき堂々とやるどころに、このドラマのスゴさがあるんですが、






役者が上手ければ、シラけさせずに見せきることができるということを示してくれました。






今回の評価は…4








Android携帯からの投稿