結局、この続編は続編だからと付け足した部分が、みんな余計だった気がします。
加瀬亮演じる千明の元カレがいなくなってだいぶすっきりし、
長谷川京子演じるセフレ希望の薫子も、やっと諦めてくれたようで…
柴田理恵演じる市長も片思いでいいと納得したようだし…
彼らに割く尺が減ってきた分、
肝心の千明(小泉今日子)と和平(中井貴一)がようやく
2人向き合えるようになってきました。
この2人のやりとりがこのドラマを見るモチベーションに他ならない私めには、
ようやく見る上でのストレスが減って来た気がします。
フジテレビ 木曜22時
「続・最後から二番目の恋」第10話
主演…中井貴一、小泉今日子
脚本…岡田恵和
演出…宮脇亮
2人が2人きりになるのが、人間ドックというのが、実にこのドラマらしい…というか、
洒落てるな~と感心しました。
しかも、千明は今まで行ったことがないのに、
部下たちにどうしても行ってくれと頼まれ、渋々行き、
和平は毎年毎年、きちんと行っているという対比もきいていて、
終わったら体に悪いものを食べに行きましょう…という千明の台詞には
思わず吹き出しました。(笑)
で、人間ドック終わりで2人が海の見えるレストランでする会話、
前回は和平が千明に泣きたい時は泣けば的なアドバイスをしましたが、
今回は逆に他人のことばかりに気を使い、優しくしている和平に
もっと自分本位に生きたら…的なアドバイスをするのでした。
人生経験をいろいろ経てきたからこそ言える、それらのアドバイスは、
なかなかそういう異性の友人を持てない者たちにとっては、理想的な存在で、
そのへんがこのドラマの人気でもあるのでは…と思います。
今回の続編は前作のような口げんかが少なかった分、
2人がしみじみと語り合うシーンが毎回あり、
いずれも含蓄の深いセリフを聞くことができました。
とりとめのない会話だけど、その奥にあるものは深い…
そんなドラマは実はなかなか無いんですね。
ドラマの撮影に自分の家を貸すことになった千明は
「一緒に暮らしませんか?」と和平に言われドキッとしてしまう。
さりげない言葉に含まれた真意は?
今夜は最終回。
きっとはっきりした結論は出ないんだろうなと思いつつ、見ることにします。
まだまだ和平と千明はこの先も見たいですからね。
今回の評価は…