初回を見た時は「何じゃこりゃ!?」とその時代錯誤さに呆れましたが、前回、今回と回を追って気にならなくなってきています。
それだけ登場人物に思い入れが持てるようになっているんでしょうね。
フジテレビ 水曜22時
「若者たち2014」第3話
主演…妻夫木聡
脚本…武藤将吾
演出…並木道子
今回は長男の旭(妻夫木聡)が弟や妹たちのために、いかに耐えて働いてきたかが分かった回でした。
次男の暁(瑛太)が許せなかった10年前のこととは、
実は工事現場の事故で死んだ旭たちの父親は、社長(岩松了)が金をケチったせいで死んだのに、
死人に口なしで罪を押しつけられ、働かなければ弟たちを養えない旭は、その事実を知っても働かせてもらったのでした。
旭と同じようにそこで働き出した暁はその事実を知って、職場を飛び出したのです。
ひかり(満島ひかり)は新藤(吉岡秀隆)から聞いて知っていたようですが、
陽(柄本佑)や旦(野村周平)は初めて知ったようで、暁と三人で旭をなじります。
確かにそんな所で働かなくても他に無かったのかとも思いますが、高校中退していきなり父親がわりになった旭は、そんな余裕はなくただすがるしかなかったんでしょうね。
そんな旭の苦しさがやっと分かるようになった暁は、旭と同じ土俵に立たなければ苦しさが分からないからと、
旭と一緒に働く決心をし、履歴書を書いて挨拶に来るのですが、
卑劣な社長が、暁のことを犯罪者呼ばわりしたのに旭はキレて、ついに飛び蹴りし、これまでの積もり積もった怒りをぶつけ、クビになってしまいます。
自分のことなら我慢するが、弟のことを言われたら勘弁ならない…という頼もしい兄貴ぶりに暁のわだかまりも解け、
旭との結婚に反対している梓(蒼井優)の母親(余貴美子)に結婚してくれるよう頼みに行き、
働かないかと誘われた農場で働くことにしたのです。
梓の母親から、暁が旭のことを自慢の兄だと言っていたと聞かされ涙を流す旭に、私めは貰い泣きしてしまいました。
瑛太の兄への感情の変化を繊細に表現する演技も素晴らしかったし、ストレートな中にも深みある演技を見せた妻夫木聡も良かった!
旭の忍耐が報われて、心温まる人情劇でした。
年をとると、こういう話に弱いです。
岩松了や余貴美子の好助演もあればこそでしたが…。
今回の評価は…
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