旭(妻夫木聡)が産まれてくる子どもの名前で悩むところで
この5人きょうだいはみんな太陽に関係した名前だとわかりました。
旭、暁、ひかり、陽、旦。なるほどね~。
そしてつけた名前があかり。
しかし、そのあかりちゃん、予定よりだいぶ早く産まれてしまって…。
フジテレビ 水曜22時
「若者たち2014」 第7話
主演…妻夫木聡
脚本…武藤将吾
演出…杉田成道
…で、きょうだいの名前に関係して、太陽によって光と影が生まれるように、
きょうだいの関係性にも「光と影」があることを、今回はうまく描かれていました。
冷静にきょうだいを傍らから見ている多香子(長澤まさみ)は暁(瑛太)に
「あんたと兄さんって光と影みたいな関係でしょ?」と言うんですが、
暁はきょうだいの中で「光」の存在である旭に対して、
「影」の存在なんっですよね。
だから、産まれた赤ちゃんのことで悩む旭に、
偽悪的ともいえる負のことを、次々に言うんです。
そうやって影から旭を導いていく暁のぶっきらぼうな善良さを
瑛太は巧みに演じています。
瑛太の演技あってこそ、妻夫木も活きてくるという
まさに兄弟同様の関係が成立しているのです。
こういう皮肉な役が瑛太はうまいんですよね、、また。
新城(吉岡秀隆)と別れたひかり(満島ひかり)に
泣けよ、泣けよと言い立てるくだりなども実に良かったです。
もう1組と光と影がいて、それは香澄(橋本愛)をめぐる陽(柄本佑)と旦(野村周平)。
香澄の陽への思いを知ってしまった旦は、ストーカー化していきます。
旦には母親の命と引き換えに自分が産まれてきたという負い目があるので、
なおのことそのコンプレックスが、旦を暴走させてしまうのです。
赤ちゃんのことで、旭も相談に乗れなかったのもありますし…
どんどん危うい方向に進んでしまいます。
一途ゆえにおかしくなっていくさまをこれも野村周平が痛々しくもリアルに演じています。
今回の評価は…