正名僕蔵の出世…「信長のシェフ」第7話 | 連ドラについてじっくり語るブログ

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「正名僕蔵」と書いて「まさなぼくぞう」と読む特異な風貌の役者さん。

「HERO」の前作では守衛さんでしたが、今回は事務官の1人に昇格。

知名度もぐ~んと増しました。





実は松尾スズキ主宰の劇団「大人計画」に阿部サダヲや猫背椿と

同期入団した舞台役者さんなんです。(今は出てないようですが…)





このドラマでは前作でも足利義昭を演じていましたが、

その頃とは役者としての格が上がったのは確かで、

今回は正名演じる義昭をフィーチャーする回でした。





テレビ朝日 木曜20時

「信長のシェフ」第7話



主演…玉森裕太

脚本…深沢正樹

演出…兼崎涼介




武田信玄のところへ行かされたり、

徳川家康のところへ行かされたり、

信長(及川光博)にこき使われているケン(玉森裕太)





今回の信長のムチャぶりは、「足利幕府を滅ぼせ」という大それたもの。

将軍義昭(正名僕蔵)を毒殺するのかと思えばさにあらず…で、





すっぽんを食材にして料理を作り、それを義昭に食べさせろということでした。

義昭が考えた元号の「元亀」に入っている亀を食べさせるとは!と怒らせようというのが

信長の狙いでした。





史実でも信長は「元亀」という年号になってから苦しいことばかりで

この元号が気に入らなかったそうですが…。





それを料理にひっかけてきたのは漫画の原作者のお手柄とも言えるでしょう。




怒った義昭は信長に抵抗しますが、あっさり城を取り囲まれ、

信長は義昭も幼い子も殺す気だぞ…と光秀(稲垣吾郎)に吹き込まれたケンが、




またすっぽんで料理を作って、立てこもる義昭に食べさせ、

説得して義昭は降伏するのでした。




エキセントリックだけでなく、抑えた演技も見せて、

正名僕蔵が役者ぶりが上がったことを示しました。





今後、貴重な脇役になっていく人でしょう。





今回良かったのは久々に稲垣吾郎の光秀が登場したことで、

ケンが未来から来たことを知っている光秀の腹に一物ある感じ、

その胡散臭さがこのドラマの雰囲気によく合っているのです。

ぐっと作品が引き締まりました。





元号は信長の考えた「天正」に改まりましたが、

信長が死ぬのは天正10年で、まだまだ漫画も連載中ですし、

ドラマはシリーズとして続けていきたいんでしょうが、





それなら放送枠は元に戻したほうがよいでしょうね。





今回の評価は…4