家族を狩る理由が…「家族狩り」最終回 | 連ドラについてじっくり語るブログ

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大野(藤本隆宏)と山賀(財前直見)は夫婦なんですね。

それは予想外でした。





最終回はなぜ彼らが家族狩りをするに至ったかが描かれ、

本筋以外の脇筋のあれこれもバタバタと収束していきました。







TBS 金曜22時

「家族狩り」最終回



主演…松雪泰子

脚本…泉澤陽子

演出…坪井敏雄






大野と山賀は2人とも教育関係の仕事をしていて、

その後、教育相談のようなものも始めたようで…、






それで息子をほったらかしにしている間に、

教育相談に失敗した出来事以降、いじめにあうようになり、

登校拒否に引きこもり、DVと息子は悪化していく一方になり、






このままでは人を殺してしまう…というところまで行き

ついにそうなるよりは…と親の手で殺したのでした。






裁判は情状酌量されて罪が軽くすんだのですが、

2人はその後も後悔の念や、罪の意識にさいなまれ続け、






自分達と同じように苦しんでいる人たちを救うために、

家族狩りをしてあげる…という歪んだ行動に走ってしまったのでした。






だからって他人を殺していいのか?って疑問は当然わくわけで…

その納得いかなさといい、







2人が青木ケ原の樹海の中に消え、成敗されず、また犯行を続けるっぽいラストといい、

なんとも割り切れないイヤ~~な気持ちになる最終回でした。







芳沢(中村ゆりか)が巣藤(伊藤淳史)のメールで救われたエピソードや、

この先氷崎(松雪泰子)と巣藤はうまくやっていけそうだな…とかは、

いくらか癒されるものがありはしたんですがね。







キャストそれぞれの力量の高さで見ごたえのある最終回ではありました。

篠田麻里子を除いては…






今回の評価は…4






よくこの原作をドラマ化したな…とスタッフの勇気に改めて敬服しました。

あと、エグさは抑えつつもおどろおどろしい映像を構築した演出スタッフの努力も買います。