脚本の岡田惠和はその入れ替わりを巧みに利用し、皮肉なおかしさをあぶり出そうとしているんだというのが今回で分かった気がします。
NHK 火曜22時
「さよなら私」第2話
主演…永作博美、石田ゆり子
脚本…岡田惠和
演出…黒崎博
事前にこのドラマの配役を見た時、永作博美と石田ゆり子は逆でもいいのに…と思ったのですが、
こうなることを見越しての配役だったのかと納得しました。
レストランであられもない会話をして、ジロジロ見ている男に、外見は友美・中身は薫の永作博美が何見てんのよ！と凄み、外見は薫で中身は友美の石田ゆり子が、そんな風に言うのはやめて！とオロオロするシーンはまさにはまりの演技でした。
入れ替わったがために、薫になった友美は
薫のふりして働かなければならず、
友美になった薫は子供の世話や家事をこなさなければならない…
妻と浮気相手という敵対する立場なのに、お互い情報交換をしあって不都合がないようにしようとする皮肉。
しかも、その２人にもう１人の親友の春子(佐藤仁美)が自分の夫の浮気をどうしたらいいか相談するというややこしさ。
そのへんのシリアスなのに皮肉なおかしさが、このドラマのオリジナリティになっています。
今回の評価は…
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