いささか息切れ気味…「Nのために」第7話 | 連ドラについてじっくり語るブログ

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この手のミステリーものにありがちな謎を引っ張るために、ストーリー展開が失速しダラダラしてしまう…というのが、このドラマに関しては謎解きだけでなく人間関係の変化への興味で持ちこたえてきた感があったのですが…






さすがにここに来て手駒を出し切ってしまった部分もあり、今回などはストーリーにこれといった急展開は無く、野口夫婦の死にまつわることがちょっと分かったのと、なぜあの場に成瀬(窪田正孝)がいたのか?が分かるぐらいでした。






ちょっと中だるみ感は否めませんでした。

私めの感覚で言うと、このドラマはWOWOWで5回か6回くらいでやっていたら、さぞ名作になったろうと思えてなりません。地上波は回数が多すぎるんんですね。このドラマの原作程度の長さだと…。







TBS 金曜22時

「Nのために」 第7話


主演…榮倉奈々

脚本…奥寺佐渡子

演出…山本剛義






瀬戸内編ともいえる第1話や第2話では大活躍だった成瀬ですが、舞台を東京に移してからは、存在感が薄くなりがちでした。






今回、友人の結婚式に呼ばれ、希美(榮倉奈々)と成瀬が帰郷し、2人が久々に再会し、また距離を縮める過程が描かれ、成瀬もフィーチャーされました。






前回の記事には書き漏らしましたが成瀬と高野(三浦友和)のシーンでの窪田正孝の繊細な演技も良かったのですが、






今回の希美とのさまざまなやりとりでの表情や感情表現も実に繊細で、なかなかここまで物言わぬ演技に長けた人は若手でも稀有だなと感心しました。







思えばこのドラマの第1話、第2話のあの感じ良かったな~と思い返してしまうような島でのシーンでした。






野口(徳井義実)に監禁状態にされた奈央子(小西真奈美)を救い出したい西崎(小出恵介)という流れでしたが、いささか野口の不気味さを盛り立てようとする演出も食傷気味になってきました。






あとはあの夜に何があったか知りたいだけなんだけど…最終回だけ見ればいいか?

…ってことににならないように、スタッフにはもうひと踏ん張りして欲しいものです。





今回の評価は…3