真実を言えないサブロー…「信長協奏曲」第9話 | 連ドラについてじっくり語るブログ

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今回は文句なしに面白かった。

このドラマの良さがバランス良く盛り込まれた回でした。





特に良かったのはこれまで見たくてもなかなか見られなかった小栗旬と山田孝之の共演の妙味が、光秀と秀吉の探りあいでようやく見ることができたのが大きかったと思います。







フジテレビ 月曜21時

「信長協奏曲」第9話


主演…小栗旬

脚本…徳永友一

演出…金井紘






このドラマは大河ドラマなどでおなじみの信長に関する出来事を、どうこのドラマでは見せてくれるのかを

私めは楽しみにしているのですが、





今回はまずキリスト教を受け入れ、宣教師ルイス・フロイス(ニコラス・ぺタス)に布教を許すというところから入りました。





「YOUは何しに日本へ?」と聞くセリフにはニヤリとさせられましたが、それが比叡山の僧兵たちを怒らせ、焼き討ちへとつながる仕組みや、





サブロー(小栗旬)がクリスマスを思い出し、それでクリスマスパーティーを家臣たちと行い、帰蝶(柴咲コウ)にあげたクリスマスプレゼントのオルゴールが、ストーリーに組み込まれ、サブローの悲しみを増幅させることになる仕組みなど、





なるほどそうつながっていくかという感じでうまく扱われていました。





信長が行なった中でも残虐行為の一つとされる比叡山焼き討ちをどう扱うかも気になっていたのですが、交渉が苦手なサブローが、本物の信長に入れ替わってもらい頼んだために、





信長が2人いることに感づいた秀吉(山田孝之)がそれに随行し、焼き討ちをそそのかし、やらせてしまうということになっていました。





これは原作でもそうなのでしょうから、原作者の手柄ですが、秀吉が自分の恨むべき相手は光秀のふりをしている方だと気付くに至るスリルや、





自分がやったことになってしまい、とはいえ入れ替わっていることを恒興(向井理)にも、帰蝶にも言うことができないサブローの苦悩につながっていくのが、ドラマをぐっとひきしめ面白いものにしていました。






秀吉の二面性を演じる山田孝之も、2人の信長を演じ分ける小栗旬も甲乙つけがたい好演で、特に光秀がサブローっぽい物言いを家臣に向かってする…なんて複雑なことも難なくやってみせる小栗には改めて感心しました。







私めが戦国武将で最も好きな武田信玄を誰が演じるか楽しみにしていたのに、あっさり死去にはがっかりしましたが、お気に入りのスケベ家康(濱田岳)の、前回に続いてのエロ本ネタと、史実にもある脱糞には笑わせてもらいました。





濱田岳、真骨頂の演技です。





今回の評価は…4