入れ替わっていたから…「さよなら私」最終回 | 連ドラについてじっくり語るブログ

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体が入れ替わっていた友美(永作博美)と薫(石田ゆり子)は、ある朝起きたら元に戻っていて…




NHK 火曜22時 12月9日放送分
「さよなら私」最終回

主演…永作博美、石田ゆり子
脚本…岡田恵和
演出…黒崎博





これまで元気な薫の体の中にいた友美は、元に戻ってみて、いかに自分の体が病魔に蝕まれ弱っているかを知るのでした。





と、同時にそんな体の中にいながら気丈にふるまい、一時は友美として死んでいくことまで覚悟してくれていた薫の友情の深さを知ることにもなるのです。






逆に薫はこれまで友美の体の中にいただけに、友美の痛み、友美の無念さが感じ取れ、友美へのいたわりを強く持つのです。






非現実的な入れ替わりという設定を利用して2人の女性の友情を濃厚に描こうとする脚本岡田恵和のもくろみは、実を結んだ感があります。





最終回はとりわけ死期が迫って来る友美を演じる永作博美の演技が素晴らしく、





息子を託される薫を演じる石田ゆり子の受けの演技共々、心に深く静かに迫るいいシーンでした。






石田、永作の他にも、浮気夫(尾美としのり)を受け入れる春子役の佐藤仁美も、浮気夫を捨てる冬子役の谷村美月も、女優陣の演技は最後まで個性のぶつかり合いで見応えがありました。





これまであまたある入れ替わりものの中でも、異色にして良質な秀作だったと思います。






今回の評価は…4




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