予想以上に良い仕上がり…「ゴーストライター」 | 連ドラについてじっくり語るブログ

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これは期待以上のものになっていました。

テーマがキワモノ的なものであるだけに、下品に作ればいくらでも下品にあざとくなるのですが、そうはしなかったのは脚本・橋部敦子の力量によるところが大きいと思います。






フジテレビ 火曜21時

「ゴーストライター」第1話


主演…中谷美紀

脚本…橋部敦子

演出…土方政人





書いた小説がすべてベストセラーになり、映画化されればヒットするという人気作家の遠野リサ(中谷美紀)。

しかし、その現象とは裏腹に実はアイデアが枯渇してきていて、なかなか文章が書けないという悩みを抱えているのです。






そんなリサのファンで小説家志望の由樹(水川あさみ)は自分の原稿を売り込みに行った際に、たまたま担当編集者小田(三浦翔平)がリサのアシスタントを探していて、






その話にくいつき仮採用のアシスタントになるのでした。

水川あさみはちょっと文学少女には見えにくい部分もありますが、キャンキャン声高に話さない抑えた役作りで、夢を追う一途さをよく演じていました。






それに対する中谷美紀のリサが超然とした雰囲気で、人気小説家の苦悩するさまを説得力ある演技で見せていて、このドラマをグイグイひきつけるものにしていました。





「JIN」の花魁といい、こういうちょっと浮世離れした役が中谷美紀はよく合うんですよね。






中谷美紀に負けず劣らずいいのが、リサを支える秘書田浦役のキムラ緑子と、私的にも肉体関係にあり、リサをここまでにしてきた編集長神埼役の田中哲司。






多くを語らずとも、すべてを把握しているげな秘書の不気味さも良いし、利用するだけ利用してゆくゆくは切り捨てようとしている編集長の冷酷さ、上昇志向のしたたかさも良い感じで、






このキーとなる2人によってリサと由樹の関係性が変化していく中でどうからむかの期待感も増しました。






なんとなく展開は読めなくはないんですが、キャストと脚本の良さで今クールおすすめの1本に入れるべき作品となりました。






今回の評価は…4