料理する千佳に泣けた…「問題のあるレストラン」 | 連ドラについてじっくり語るブログ

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かなり見切り発車的に手薄なメンバーでレストラン開店に向けて動き出すたま子(真木よう子)たち。

そんなんで大丈夫かよ?と思ったら案の定で…






フジテレビ 木曜22時

「問題のあるレストラン」 第3話


主演…真木よう子

脚本…坂元裕二

演出…加藤裕将





前回のラストの感じだと、千佳(松岡茉優)が父親の雨木(杉本哲太)を刺すのか?って感じだったけど、そうはならず…





引きこもりで人嫌いの千佳はなぜ料理上手なのかが分かっていく過程は、あまりに切なく痛ましい話で、尻上がりに引き込まれていきました。






雨木と母親(堀内敬子)と3人でのディナー。

そこで明かされる真実は、そんな親子のありようもあるのか?と驚かされました。






実は母親の方が夫に捨てられてからは引きこもりで、家でゲーム浸り。家事を一切やらず、そんな母が死なないようにと幼い千佳はテレビの料理番組を参考に食事を作ってあげていたのでした。






それでもこのままでは自分も娘も殺してしまうと、母は娘を捨て出て行ってしまったのです。

もう一度母と暮らしたかったのに、既に再婚して家族がいるようで、千佳は孤独の身となってしまいます。






わずかな望みが絶たれた時の絶望的な松岡茉優の目の表情がすばらしかったです。

この女優さん、「あまちゃん」にも出ていた子ですが、これは凄いかも?と今回初めて感心しました。






NHKで始まった「限界集落株式会社」にも出ていますが、ちょっと要注目ですね。






開店したレストランに行ったら、団体客を相手にたま子たちはボロボロの状態。

そんな甘っちょろい彼女たちに千佳は強烈な悪態を尽きます。





このセリフは坂元裕二の真骨頂的な痛烈な批判精神に満ちたもので、私めもいわゆる気取った「カフェ」が嫌いな部類なので、よくぞ言った!と思いました。






しかし、家族を失った千佳に残されたものは料理で、涙をこぼしながら料理していく姿には、胸を打たれました。





今クールのドラマで今のところ最も泣けたシーンかもしれません。






くたびれてすっかりオッサンになっているハイジさん(安田顕)が…(笑)でした。






今回の評価は…4