実は似た者同士…「問題のあるレストラン」 | 連ドラについてじっくり語るブログ

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前回に続き今回も見ごたえがありました。
脚本が役者に高度な演技を要求し、前回は松岡茉優が見事にそれに応えてみせ、

    




今回は二階堂ふみと高畑充希が役柄同様に演技バトルを繰り広げ、それぞれに実力を発揮する演技を見せてくれました。





フジテレビ 木曜22時
「問題のあるレストラン」第4話

主演…真木よう子
脚本…坂元裕二
演出…加藤裕将




二階堂ふみ演じる「喪服ちゃん」こと結実と、高畑充希演じる藍里は対照的な性格で…




東大出で就活中の結実は、女子同士の競争を幼い頃から諦め、恋愛もせず勉強に没頭してきた偏屈者。








一方、恋愛依存症のきらいがある藍里は、どんなに男に暴力をふるわれても、セクハラされても薄ら笑いを浮かべ、男にすがるように生きてきた苦労人。






その2人が対立しながらも、実は根っこの部分では一緒とわかる…という仕組みを、
結実の初めての恋の顛末と共に描いてみせました。





セイラームーンの緑だったというあたりの比喩のうまさが光っている坂元裕二の脚本でした。






そして、今回圧巻は面接がなかなかうまくいかない結実が、開き直って自分の根っこの部分を滔々とぶちまける長台詞。





プライドと劣等感が入り交じりながら、自分がいかにダメだったかを認めていく迫力、二階堂ふみの気迫が伝わるシーンでした。




その他にも星野(菅田将暉)に惹かれていくさまをデリケートな演技で見せ、初めての失恋の痛ましさに胸が打たれました。





菅田将暉のクズっぷりも特筆すべき上手さであることも大きかったですが…。






とはいえ二階堂ふみや菅田将暉がこのぐらいの演技をしてくれるのは、どちらかといえば想定内でして、





驚かされたのは藍里が抱える闇の部分をサラリとちらつかせながら、彼女が味わってきた悲しみの深さを匂わせた、高畑充希のニュアンス豊かな演技でした。





ハゲの原因を知ってからの藍里の薄ら笑いのなんと悲しげなことか。





今回の役を彼女が演じる意味合いを、まざまざと知って、キャスティングのうまさに感服しました。






東出昌大演じる門司もただのイヤなヤツでなく、その内心の焦りや苦しみも分かり、いい役になってきましたし、





「殺す!」や「死ね!」など物騒な言葉を吐く千佳(松岡茉優)もナイスキャラです。


 
   


次世代の実力派の競演が、このドラマを見る楽しみの一つになっています。






今回の評価は…4



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