いや~~期待しすぎましたね。
同じスタッフで作ってもいつも良い作品になるとは限らないってことなんですね。
改めて「最後から二番目の恋」が良くできていた作品だったのだと思わずにはいられない初回でした。
フジテレビ 水曜22時
「心がポキッとね」第1話
主演…阿部サダヲ
脚本…岡田恵和
演出…宮本理江子
主人公の春太(阿部サダヲ)がなぜ心がポキッと折れ、人と接するのがイヤになり、やり手営業マンからホームレスにまでなってしまったのに、心(藤木直人)に拾われるに至ったかは、
丁寧に(丁寧すぎるほど…)描いてくれたのでそこは大体分かりました。
ま~そうなっちゃうよな~と共感も持てたんです。阿部サダヲの人ぎらいっぷりの表現が絶妙でしたしね。
しかし、そこにからんでくる女性陣がなんともクセが強すぎて、どうも話に乗れず、白けた気分のままダラダラと時間は過ぎて行き、私めの顔は苦々しいものになってしまいました。
まずは恋愛体質で好きになった人につきまとい、ストーカーと間違えられ、トラぶって職場もやめるはめになるみやこ(水原希子)。
職がなくてブラブラし友達から金を借りては暮らしているような自由人。水原希子がのびのびと演じていて、彼女に合った役ではあるんですが、その身勝手さがどうも好きになれないし、可愛げもない。
魅力的な役になっていきそうな役ではあるんですが、どうもこの人がどうなろうと興味無しって感じになりかねない人物ではあるんです。
一方、主人公春太の元妻で、離婚してから名前も変え、春太を拾ってくれた心の年上の恋人になっている静(山口智子)
この静役の山口智子が実は問題で、「最後から二番目の恋」の小泉今日子の「痛さ」とはまた違った「痛さ」で、どうも見ていてぶりっ子ぶりがこそばゆいというか、ちょっと気色悪いんです。
幸せを実感したくて、ライバルのブログに対抗して、やたらと幸せアピールの記事をブログに載せているさまとかは、何やら薄ら寒ささえ感じてしまったほどです。
今でも「ロンバケ」の頃みたいなこういうセリフ回しなんだな…とか、容貌は衰えてないな…とか、思うところはいろいろあるんですが、この静という女性には全くと言っていいほど魅力を感じませんでした。
元夫と1つ屋根の下で暮らすはめになって次回以降は、心に見せる顔と春太に見せる顔は変えてくるんでしょうけどね。その演じ分けをどう見せるかがポイントでしょうね。
女性陣で最も鼻についたのが、春太にやたらと干渉してくる職場の同僚の糸山(徳永えり)。
この役、学校で職員室によく行ってたタイプだった…というセリフがありましたが、個人的にそういうタイプの女性が私めは最も嫌いなタイプで…
もう春太に話しかけるセリフの一つ一つにムカついてしまい、どうにも困ったことです。演じている徳永えりが悪いわけではないんですがね。
加えて、みやこのせいで好きだった人とうまくいかなくなった勘違いし、ストーカーのようにつけ回す江里子(山下リオ)も、ただただ気持ちが悪い存在でしかなく…
このままでは私めの好きな女性キャラは心の家具店の店番のおばさん(池津祥子)くらいしかいないじゃないか…という状況です。
悩みのない心を藤木直人がのほほんと演じてますけど、この人は逆に裏があったり、ひねりがある役の方が面白い人なので、物足りなさを感じてしまいます。
阿部サダヲの好演で辛うじて見られた初回でしたが、奇妙な4人の同居生活をどう洒落て面白く描いてくれるか?その展開を様子見したいと思います。
今回の評価は…