胸がドキドキする咲人…「アルジャーノンに花束を」 | 連ドラについてじっくり語るブログ

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ようやく話の全体像が見えてきて、主人公の咲人(山下智久)に思い入れが持ちやすくなってきました。




TBS 金曜22時
「アルジャーノンに花束を」第3話

主演…山下智久
脚本監修…野島伸司
脚本…池田奈津子
演出…酒井聖博




これまでいろんな人間関係がごちゃごちゃ描かれすぎて、あまりくっきりと浮かび上がってなかった咲人と遥香(栗山千明) の関係が、今回ようやくはっきりと打ち出されました。





知能が子供のままの咲人には、恋をして胸がドキドキするという感情が分からないのですが、




今回は、そんな咲人の中に遥香への恋心が芽生えていく過程が丁寧に描かれました。





私めはこのドラマを一種のファンタジーととらえて見ていると前回の記事で書きましたが、




恋ができないはずの咲人が恋してしまう…それはまさにファンタジー。しかも、それを芽生えさせるきっかけになるのが、




醜い大人たちの思惑ゆえにであるところが、まさに現代の寓話的なファンタジーなのです。





そして、山下智久が咲人を演じていることの意義が更にはっきりしてきたとも言えます。





手術室を抜け出し、裸足で遥香のもとへやってきたり、




遥香の涙を手で拭いたり、胸をいきなり触ったり…




ピュアな美しさゆえに許される感じは、なかなか出しにくいところで、それをえげつなくしないでいるのは山下智久ならではと言えるでしょう。





結局、実験台とは知らず手術を受け入れる咲人ですが、今後の遥香との関係がどう変化していくのか気になるところです。




これまでよく分からなかった梨央(谷村美月)の存在意義も今回でしっかりと分かり、彼女の咲人への思いも気になるところです。





あまり咲人の職場の仲間や、研究室の人間関係などに話を広げすぎず、




今回のようにシンプルにしてくれたら見易いドラマなのに、と強く感じました。





キャスティングしている以上、仕方ないんでしょうが…。





今回の評価は…4