佐藤・鈴木・黒木がいい!「天皇の料理番」第1話 | 連ドラについてじっくり語るブログ

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こってりと2時間スペシャルを見たらぐったり疲れてしまうのでは…と覚悟して見ましたが、くだけた部分もあり、






ダメダメな主人公篤蔵(佐藤健)がようやく料理人という一生をかけてもいい仕事にめぐりあい、職場を得るまでを飽きることなく見ることができました。







ふたをあけたらガッカリという作品が多い今クールで、期待を裏切らないでくれてまずはホッとした私めです。







TBS 日曜21時

「天皇の料理番」 第1話


主演…佐藤健

脚本…森下佳子

演出…平川雄一朗






タイトルでもあげた若手3人の健闘をまず讃えたいと思います。

一人目は主人公秋山篤蔵を演じている佐藤健。





これまであまりテンションの高い役を演じた記憶がない彼が、

今回はたださえ大きな目玉をひんむいて表情豊かに、明治の頃にしてはユニークな考えの持ち主である篤蔵を快活に演じているのにまず感心しました。







一歩間違えば反感を持たれかねない性格の主人公ですが、どこか憎めずそのまっすぐさに共感を抱かせるのは脚本のうまさ、演出の巧みさもありますが、佐藤健の役者としての幅を広げた成長を感じさせます。







そんな主役を支える脇役の中で突出して良かったのが、篤蔵の妻俊子役の黒木華と兄の周太郎役の鈴木亮平。






まず黒木華は古風な日本の女性をこの若さで実にナチュラルにそれらしく演じていて、これから苦労するであろう俊子という女性に、多くの女性視聴者が応援したくなったであろう吸引力をもっていました。







黒木華恐るべし!という感じ。松たか子や菅野美穂、蒼井優に匹敵する力の持ち主と改めて思いました。

今後、彼女の演技を見ていくのは楽しみです。







もう一人は篤蔵の良き理解者である兄を知的かつ包容力をもって演じていた鈴木亮平。

対照的な性格の弟の願いをかなえてやろうとする兄の優しさは今回、最も心打たれました。







どうやら胸を患っているようですが、この兄が死ぬシーンとかこの先出てきたら、かなり涙涙のシーンになりそうです。






それにしても鈴木亮平って耳が大きいですね。やけに気になってしまいました。






「JIN-仁」や「とんび」でもそうでしたが、演出の平川ディレクターは音楽で盛り上げるのがうまい演出家で、このドラマでも音楽の使い方で、グいっと感動するシーンを作り出してくれそうです。







黒木、鈴木以外にも、今回だけの出演なのかもしれませんが、篤蔵に料理を教えるコック役の伊藤英明も力の抜けた演技で良かったし、








杉本哲太と美保純の両親もそれぞれ個性的で良かったです。

次回から華族会館の厨房で働き出しますが、どんな修業になるのか楽しみです。








今回の評価は…4